急に暑くなりましたね。京都では昨日30℃を超えたようです。今年初の真夏日になりました。今年は真夏日が来るのが少し早い気がしました。
下鴨神社(世界遺産)の糺の森の片隅で、「スイカズラ(スイカズラ科)」が花を咲かせていました。

パッと見いは、花びらがたくさんあるきれいな大きな花に見えます。しかし、これはいくつもの花が固まって咲いているのです。
上の写真の花を見ると、白い部分と黄色い部分があります。白い部分は咲いたばかりの花で、受粉を終えた花は黄色くなります。そのため、別名を「金銀花(きんぎんか)」といいます。花の色の移り変わりを表しているのですね。とてもおめでたい別名だと思います。
スイカズラは「吸い葛」と漢字で書きます。それは、円筒形の花の奥に蜜があり、甘く、昔の子供たちがよく吸っていたことに由来しているようです。砂糖が貴重だった時代(戦時中だと思いますが…)の日本では、砂糖代わりに使われていたこともあったようです。
また、スイカズラは「忍冬(にんどう)」という別名もあります。冬も緑の葉を茂らせ、寒い冬にも耐えることに由来するそうです。

スイカズラはつる性の植物です。10mくらいになることもあるようです。
日本原産の植物です。アメリカには観賞用として輸出されました。しかし、生育が旺盛なため、クズと同様に森林を覆うなどの被害を出しているそうです。
一方、花や茎、葉が薬用、食用、染料となる、人間にとっては有用な植物でもあります。
乾燥させたものは夏バテ、むくみ、食中毒を防ぐそうです。「スイカズラ茶」「忍冬茶」「金銀花茶」としてネットでも販売されているようです↓↓↓
森のこかげ すいかずら茶 スイカズラ茶 忍冬茶 茶葉 200g
葉っぱや花を上白餅米とともに焼酎に漬け込んだ「忍冬酒」↓↓↓は、浜松市の名産品としても有名だそうです。不老長寿の健康薬酒とされています。徳川家康が愛飲したことでも知られているようです。

【花言葉】Langage et Anniversaire des fleurs
「愛の絆」lien d’amour:からまるつるが離れないため。
「献身的な愛」amour dévoué:薬草として古くから使われてたため。
6月17日 : le 17 juin.
花が咲く時期は、5月~7月です。日本全国で見られる植物です。
僕はスイカズラの花の形が好きです。なんだかかっこいいと思います。今、皆さんのお近くにも「スイカズラの花」が咲いているかもしれませんね。
下鴨神社にて。
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