京都には3月3日の「ひな祭り」にかかせない伝統的な和菓子があります。
「ひちぎり」です。
「ひちぎり」は平安時代の宮中行事に用いられたお菓子「戴餅(いただきもち)」に由来するとか。1000年以上の歴史のある和菓子なんですね♬
ヨモギ餅をひきちぎって丸めてくぼみをつけ、その中に餡を載せた素朴なお菓子です。
お玉のような形をしていますね。昔、宮中で大量のお菓子を作らないといけないとき、お餅を引きちぎたままにし、餡を中にいれず上に置き、丸める時間を節約したためこのような形になったのだそうです。
そのため「引千切」と漢字では書きます。
二つに割ってみると↓↓↓くぼみに「こし餡」が乗りその上にピンクに色付けした「こなし」が乗っていました。
「こなし」とは、白あんに小麦粉と米粉を混ぜて蒸したものです。京都の生菓子にはよく使われる材料です。
お味は、ヨモギ餅のほんのりした渋さと餡とこなしの上品な甘さがとてもよく合い、とっても美味しかったです!
「ひちぎり」はひな祭りのシーズンには京都のいろんな和菓子屋さんで買うことができるそうです。
今回僕は老舗の和菓子屋「末富(すえとみ)」で一つ購入しました。572円/個でした。
丁寧に包んでくれました。水色の包装紙にリボン。とても素敵で、嬉しくなりました♬
店内には「ひちぎり」以外にもお雛様のシーズンにぴったりの和菓子たちが売られていました。
展示用のお菓子も青い皿にのっていました。「青」は「末富」のイメージカラーで「末富ブルー」と呼ばれているそうです→末富について | 京菓子司 末富 | KYOTO SUETOMI (kyoto-suetomi.com)
3月3日は「桃の節句」ともいいますね。
本来は旧暦の3月3日がお祭りの日でした。新暦でいうと4月の初めころですね。
その頃には桃の花が咲くことからそう呼ばれたんだと思います。
実際今日、京都御苑の「桃苑」をのぞいてみたらようやくつぼみが膨らみはじめていました。
旧暦と新暦の季節の違いを感じました。
でもでもいろんなお花たちが咲き始めた今日この頃。
これから暖かくなり、色とりどりの植物たちに出会えるのが楽しみです♪
【末富】
京菓子司 末富 | KYOTO SUETOMI (kyoto-suetomi.com)
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