今朝の京都はどんよりしています。今にも雨が降りそうなお天気です。
高野川を散歩していたら、「イカルチドリ(チドリ科)」を見つけました。
同じ場所で5日前(4月26日)に、「コチドリ(チドリ科)」を見つけました。
その日にアップした「コチドリ」のブログ記事はこちら→コチドリ 花街・先斗町のシンボル 「千鳥足」はこの鳥の歩き方から来た! | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
「イカルチドリ」と「コチドリ」はよく似ています。
見分け方で一番わかりやすいのが、目の周りの黄色いアイリングの違いです。
「イカルチドリ」の黄色いアイリングは細く、「コチドリ」の黄色いアイリングは太くてはっきりしています。下の写真をご覧いただければ違いがお分かりになると思います。
見分け方ではありませんが違いとしては、京都(本州、九州、四国)では「イカルチドリ」は1年中同じところで暮らす「留鳥(りゅうちょう)」で、「コチドリ」は春に来て秋に去る「夏鳥」です。
この5日間の間に、雨が降り、川は増水して「コチドリ」を見つけた河原が水に沈んでいました。
昨日あたりようやく水も引き、また河原が出現しました。
5日前に見た「コチドリ」がもしそこに卵を産んでいたなら、おそらく、水に沈んで死んでしまったと思います。
そして今日は、「イカルチドリ」がいました。この河原で巣を作り卵を産み、子育てをするのかもしれません。
雨が降ったらすぐ消えてしまうこの河原では、子育てはリスクがあると思います。
それでもチドリたちはたくましくやって来ます。
鴨川と高野川で見れるチドリ類は「イカルチドリ」と「コチドリ」の二種類が確認されているようです。これらのチドリたちは「縄張り」を作ります。
この前「コチドリ」がいたところにやってきた「イカルチドリ」↓↓↓はその「コチドリ」と縄張り争いを繰り広げるのしょうか?
引き続き観察を続けたいと思います。
昔は、鴨川や高野川には多くの「チドリたち」がいたそうです。
でも今はだいぶ数が減ってしまったようです。原因としては、前述の降水、それに天敵(カラスなど)の存在、そして人やペットが河原に入り、知らずに卵やヒナを踏んづけてしまうことにあるようです。
卵やヒナは保護色で、見た目は川石そっくりです。カラスなどの天敵から身を守るのには役に立ちそうです。
でも、「卵やヒナを踏んづけられてしまう」ことはチドリたちにとっては予想外の出来事だったのだと思います。
行政や日本野鳥の会京都支部が中心になって、チドリの繁殖期には河原や中州に立ち入らないよう呼び掛けているようです。
チドリの繁殖期は3月から7月です。その期間は、鴨川、高野川の河原や中州に入らないようにしましょう!!!
卵やヒナを知らずに踏んでしまう恐れがあります!
河川を管理している「京都府土木事務所」に専門家からチドリたちを保護するための提言があったようです。
「京都府土木事務所」は、その提言を受け、「河原の草刈りは、8月から9月中とする。また(10月に飛来するカモ類のエサや巣のため)50cmは残して草を刈る。」と答えています。
しかし、行政が動くだけでは不十分です。
私たちのほんの少しの心がけでチドリたちを守ることができます。
僕は、大切な人、大切な自分を愛するように、チドリたちも見守ってあげたいです。
高野橋(高野川)の南(下流側)すぐの中州↓↓↓です。ここには確実に「チドリたち」がいます。
今は、「チドリたち」を僕と一緒に、そっと遠くから見守ってあげましょう!
高野川にて。
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