今朝の京都は快晴です。ますます暖かくなってきました。
京都御苑の名物桜「近衛(このえ)のシダレザクラ」が満開を迎えていました。
京都御苑(総面積約90ha)の北西部、五摂家の一つ「近衛家」の邸宅あとに、約60本のシダレザクラが生えています。
五摂家(ごせっけ)とは、近衛家、鷹司(たかつかさ)家、九条家、二条家、一条家のことを指します。この五摂家は公家(くげ:天皇家に仕えた者)の中で一番位が高かったお家です。この五摂家から歴代、摂政(せっしょう : 天皇が幼かったり、女性であったとき、代わりに政治を行った者、またその役職)や関白(成人した天皇のサポートをした者、またその役職)が選ばれました。この五摂家は元々は、藤原鎌足(614‐669)を祖とする「藤原家」の一族です。
「藤原家」は平安中期、藤原道長(966‐1027)、頼通(よりみち 992‐1074 :平等院を建立した人)親子の時代に栄華を極め、天皇に仕えながらも権力を我が物にしていました。早い話、日本を支配していたのですね。
1867年12月9日の「王政復古の大号令」で摂政・関白の制度が廃止されます。しかし、現在も、五摂家の子孫たちは活躍されており、例えば、近衛家の現当主(第31代目)近衛忠輝氏は、日本赤十字社の名誉社長をやられてるそうです。ちなみに、彼の実の兄は、第79代内閣総理大臣、細川護熙氏です。
五摂家についての分かりやすい説明が次のサイトにあります→https://rekishi-style.com/archives/562
今は水が入っていませんが、「近衛家」の庭園にあった池も残されています↓↓↓つい数年前までは水があった記憶があります。なぜ水が抜かれてしまったのでしょう?もしご存じの方いらっしゃいましたら、教えてください。お願いします。
たくさんの人がこの「近衛のシダレザクラ」を見に来ていました。
2019年には、京都御所で行われれたお茶会に参加していた当時の天皇・皇后両陛下(現・上皇・上皇后)がふらりと「近衛のシダレザクラ」を見に来られ、偶然そこにいた花見客が喜ばれたというエピソードが記憶に新しいと思います。その時は、ちょうど令和に変わる直前の時でしたね。
その時のニュース動画がこちらです↓↓↓
En 2019, l’ancien emperuer, ” Akihito ” et son épouse ” Michiko ” sont venus voir des ” Konoe no Shidarezakura ” incognito. Les visiteurs de ce Sakura ont été surpris.
京都御苑にて。
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