今の季節、クサギ(シソ科)が美しい、青い実をつけています。
その青い実を使って、手編みのニット帽を染めてみました!
クサギは庭木としてはあまり植えられないていないみたいです。
京都では、高野川や鴨川、京都御苑などに生えています(ただし、京都御苑に生える全ての植物は採取不可です。今回は、鴨川に生えているクサギの実を採取しました)。
7~8月ころ白い甘い香りのする花をつけます。9月になると、写真↓↓↓のような青い実をつけます。ちなみに赤い部分は、萼(がく)です。
クサギの花の写真はこちら→クサギ ただいまムチャ匂っています! 秋にはこの実で染め物をしたいな~♪ | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
クサギ染めの結果は下の写真↓↓↓の通りです。ほんのりした水色に染まりました!
ちなみに、青色に染めることのできる植物は、藍とクサギだけなのだそうです。
素材は生成(きなり)の100%ウールの毛糸を使いました。
生成とは、何の加工や染めも施していない、天然の糸や布地のことを指します。
生成は染めやすいと聞き、使用しました。
染め方は、ネットでいろいろ調べました。
僕が調べた限りでは、どのサイトも、まずは、編む前の糸の状態で、かせごと染めるやり方を紹介していました。
でも、僕の場合は、まず帽子を編んで、染めることにしました。
理由は、ウールはデリケートで、染めるときの扱いに注意をしないと、縮んだり、からまったりする可能性もあったので、まず、作品を編んでから染めた方が安心な気がしたからです。
結果は、温度管理に気をつけたおかげか、縮むこともなく、染めることができました♬
以下に今回の染め方を紹介します。ご参考まで。
【染め方】
用意したもの:
・ニット帽(生成の100%ウール、約100g)
・クサギの実(約70g)
≪触媒は不使用≫
1. 40℃くらいのぬるま湯に、ニット帽を浸けておく。
2. クサギの実と水600mlを鍋に入れ、20分間沸騰させ煮る。
3. 実を濾して、取った液を「一番液」とする。
4. 実をつぶして、再び水(900ml)を加え、20分間沸騰させ煮る。
5. 実を濾して、取った液を「二番液」とする。
6. 「一番液」と「二番液」を合わせ、その中にニット帽を浸す。ニット帽がひたひたに浸かるよう少し水を加えた。(一番液や二番液を濾すとき、だいぶ液をこぼしてしまい無駄にしてしまいました。そのため、水を加える必要がありました。)
7. ニット帽を浸した液を、沸騰させないよう、弱火で1時間煮る。
8. 水でやさしく洗い、軽く脱水する。
9. 乾いたら完成。
C’était très intéressant, la première teinture pour moi ! Je suis très content du bonnet teint de bleu pâle. J’aimerais essayer de teindre mes œuvres de bonnet avec d’autres plantes que je peux voir à Kyoto !!! Merci à la Mère Nature !
思っていた以上に、きれいに染め上がったと思います。
染め上がった、自分で編んだニット帽を眺めては、ニヤニヤしていました♬
自分で、自然のものを使って「染める」ことができたなんて、嬉しくて仕方ありませんでした♬
クサギの実の量を変えたり、3番液、4番液も取ったり、触媒を使ったり、素材(綿や絹など)を変えたりしたら、また違った色に染まるような気がします。
染め物は思っていた以上に簡単にできました!やってみて、楽しかったです!
クサギ以外にも自然には染め物に使える植物がたくさんあるようです。
いろんな身近に生える植物を使って、また「染め物」をしてみたいと思いました♬
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