高野川を散歩していたら、一株だけ、「ネジバナ(ラン科)」がありました。
花がネジネジっと咲いています♬
ネジネジっと螺旋状に花が付くので和名を「ネジバナ」といいます。
「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(そう)」、「モジズリ」という人もいるそうです。
熱心に写真を撮ってた僕の後ろで「あっ、これネジリバナ!」というご婦人がいました。
皆さんはこの植物ご存じでしたか?また何ていう名前で呼んでましたか?
ラン科の植物の中では珍しい、「ご近所」で見られるランです。「ラン」といえば、山奥とか秘境とかに可憐に咲いてそうなイメージもあるかとは思いますが、「ネジバナ」はその辺でよく見られる一般的な植物です。
一週間前、ハンゲショウを見に大覚寺に行った時も、「ネジバナ」が咲いていました↓↓↓ でもその時はまだ咲き始めで、ネジネジにはなっていませんでした♬ →ハンゲショウ 大覚寺 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
また、おじいちゃんの家のお庭の芝生から何本も「ネジバナ」が生えていたのを思い出しました。小学生の時見たのですが、ネジネジの花の形が不思議で、わくわくしたのを思い出します。今から40年以上前の話です。
ネジバナの開花期は6月~9月です。
多年草です。ですので毎年同じ所に生えてくると思います。
【花言葉・誕生花】la langage et l’anniversaire des fleurs
・思慕(しぼ): Affection
・7月4日: Le 4 juillet
ネジバナの花言葉「思慕」は、次の万葉集の歌に由来するみたいです。
芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古草(ねつこぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも
この歌は、「あなたに出会うことががなければ、こんなに恋で心が苦しいことはなかったはずなのに…。」という意味があるそうです。「恋」の歌なんですね。「ねじれた恋」…、なんだか切なさを感じます。素直に「好き」と言えない女心の歌なのでしょうか。
この歌の中の「根都古草」が「ネジバナ」を指しているらしいです。
また、百人一首にも
みちのくの しのぶもじずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに
この歌の「もじずり」がネジバナを指すらしいです。
意味は、「陸奥(むつ:現在の東北地方の一部)で織られる「しのぶもじずり」の摺り衣(すりごろも:草木染でいろいろの模様を染め出した衣)の模様のように、乱れる私の心。それはいったい誰のせい? 私は悪くはないわ(それはあなたのせいですよ)」という意味があるそうです。
この歌も「ねじれた恋」が題材になってそうです。
ちなみに詠み人は、河原左大臣(かわらのさだいじん。822-895)です。大覚寺を建立した嵯峨天皇の息子です。彼は、源氏物語の主人公「光源氏(ひかるげんじ)」のモデルの一人となった、源融(みなもとのとおる)のことです。
今からがちょうど花をつける時、皆さんの周りにも生えているかもしれませんね♬
高野川にて。
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