今日の午前10時半ころ、鴨川の二条大橋下をチャリで通ろうとしたら、そこに人だかりがありました。
僕はすぐピンと来ました。「そっか!」
「カモのお引っ越し」でした!
今朝はどんよりした天気で、蒸し暑さも感じました。
そんな中、カモたちがお引越しを頑張っていました!
応援する人も頑張っていました!
段ボールで道をそれないよう誘導し、「もう少し!」と声をかけていました。
「カルガモのお引っ越し」は昔、一世を風靡したことがありましたね。東京の都会のど真ん中、横断歩道を渡る「カルガモ」のヒナたちの姿が記憶にある方も多いのではないでしょうか?
京都では、「要法寺(ようぼうじ)」というお寺から700m離れた鴨川(二条大橋の下)へ毎年(初夏)、「カルガモのお引っ越し」が行われます。「要法寺」は鴨川の東に位置します。「要法寺」には池があり、そこでカルガモは営巣(えいそう)し、卵を産み、繁殖しているようです。
警察官も動員され、「カルガモたちのお引越し」を警護します。
僕は一昨年だったと思いますが、一度この「カルガモのお引越し」に偶然出くわしました。
今回で二度目でした。
いつ「カルガモのお引越し」が行われるかは、カルガモ次第です。毎年、「要法寺」がカルガモたちの観察をしていて「明日引っ越しするな」と思ったら警察に連絡、警護のために翌朝来てもらうみたいです。引っ越しは決まって午前中行われます。
そういうわけで、「カルガモのお引越し」に出会えたのは、本当に、
ラッキーでした!
二度も出くわしたなんて、すごく嬉しかったです!
報道関係の方も多く集まっていました。おそらく「要法寺」が連絡されたのでしょうね。
無事、「カルガモ」たちが鴨川に着水した時は、集まったみんなの間に「安堵の空気」が流れました。
「カルガモ」さんたちのおかげでみんなが「一つ」になれたように感じました。気持ちがよかったです!
今回、12羽の「カルガモ」がお引越ししました。今年、3月30日、31日に生まれたヒナたちです。そのヒナたちは結構大きくなっていました。(一回目に見た時はもう少しヒナは小さかった気がしましたが…)今年は先導役の母ガモがいなかったため、子供たちだけでのお引越しになりました。
「要法寺」から鴨川までの700mの距離を約2時間(8時45分スタート、10時30分鴨川着水)かけて歩き通しました。先導役の母ガモがいたらもう少し早く着いていたかもしれません。
引っ越しの時は、普通、母ガモが子供たちを先導するみたいです。しかし、母ガモがいないケースもあるようです。僕が一昨年見た引っ越しでも母ガモはいませんでした。その時は最初は先導していたのですが、なぜか途中で飛び去ってしまったようです
頑張った子「カルガモ」たちに拍手を送ります!鴨川で素敵な生活を送れますように。
以前このブログで書いた「カルガモ」の記事がこちらです。こちらも合わせて見てくださいね→カルガモ 一年中見られるおなじみのカモ | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
鴨川にて。
【追記(重要)】
この記事を書いた半年後に、カモに詳しい方とメール交換をする機会がありました。
その方のお話によると、
実は、これは「カルガモ」ではなく、アイガモだそうです。アイガモは人間が作りだした家畜(家禽)です。人によくなついています。田んぼに放して雑草を食べてもらう「アイガモ農法」で知られています。いずれにせよ、人間が作りだしたアイガモを自然に放すことは、元来自然に暮らしているカモと交雑をして、「遺伝子汚染」を引き起こす恐れがあります。実情は、すでに「遺伝子汚染」は引き起こされていて、純血のマガモが減っている(!?)のが現状です。この事実は、実は多くの方が知りません。残念ながら「遺伝子汚染」は進んでいるようです。
メディアでも毎年、このイベントを「カルガモの引っ越し」として紹介しています。
僕もそうだと思い、今回の記事で「カルガモのお引越し」として書きました。
でもそれは、正確には「アイガモのお引越し」でした。
カモ類は種類間で交雑をしやすいのだそうです。
ですので、カモ類に精通していないと、なかなか「種類」を識別するのは難しく、メディアでも誤報をされるくらいです。
僕は、できる限り正確なことを発信したいと思っています。
ですので、今回【追記】として書かせていただきました。
【カモ図鑑】
日本では約30種類のカモの仲間が見れるそうです。そんなカモを網羅した図鑑、その名も「日本のカモ識別図鑑」というものが存在します。僕も所有していますが、面白い図鑑です!内容は濃く、しかもわかりやすく説明されています。カモにご興味がある方は是非一冊お手元にいかがですか?おすすめです!!(下の画像をクリックするとAmazonのページへ飛び、購入することができます。)
決定版 日本のカモ識別図鑑: 日本産カモの全羽衣をイラストと写真で詳述
「カモハンドブック」というなるものもあります。
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