今朝も京都は晴れました。快晴です。朝はだいぶ寒くなり、吐く息も白くなりました。しかし、昇る朝日の日差しが温かく、朝の「散歩がてらのゴミ拾い」は今日も気持ちがよかったです。
「散歩がてらのゴミ拾い」コースである、京都・高野川沿いで、小さいきれいな黄色いお花をつけた植物を見つけました。
ナルトサワギク(キク科)です。マダガスカル原産のキク科の植物です。日本では、1976年に徳島県鳴門市で発見されたのでその名に「ナルト」がついています。
可憐なお花とは裏腹に、「ナルトサワギク」は毒を持っており、家畜がこれを食べると中毒死を起こすこともあるそうです。しかも、繁殖力が強く、一年中花が咲いている強じんな植物です。
しかも「アレロパシー」を持っています。「アレロパシー」とは他の植物をひきつけないような物質を放出し、自分の身を守る効果のことです。「アレロパシー」を持っていることで、どんどん生活域を広げていくことができます。「俺様、怖いものなしやで!」みたいな感じでしょうか?「アレロパシー」を持っている代表的な植物に「セイタカアワダチソウ(キク科)」がありますね。
「ナルトサワギク」は生態系を崩し、家畜や人体に害を及ぼす可能性があるため、「特定外来生物」に指定されています。ただ、「ナルトサワギク」は直接手で触っても害はありません。
現在、日本で「特定外来生物」に指定されている植物は19種類あるようです(全生物合わせたら156種類)。(特定外来生物ぽく見え、旺盛に繁殖している「セイタカアワダチソウ」は指定されていません。)詳しくは環境省の「特定外来生物等一覧」をご覧ください→特定外来生物等一覧 | 日本の外来種対策 | 外来生物法 (env.go.jp)
「ナルトサワギク」の特徴は以下の通りです。見分ける際にご参考にして下さい。
特徴1.花の大きさは1円玉大である ↓↓↓
特徴2. 葉のふちにトゲトゲがある ↓↓↓
特徴3. 花弁(花びら)が13枚である ↓↓↓
「ナルトサワギク」が発見された徳島県では、「可能な範囲での駆除をお願いしています。」とHPに記載がありました。徳島県ではすでに生息域が拡大しているのかもしれませんね。
念のため、京都市役所の環境課に連絡してみました。「ナルトサワギク」という植物のことはご存じないようでした。少しご検討いただいた後、京都市としては、「特に何もしないでいいです。生やしたままでいいです。」というご回答をいただきました。京都市では「ナルトサワギク」の生息域はまだ拡大していないようです。
12月3日にこのブログで紹介した「ヌートリア」も特定外来生物です。記事と写真はアイコンをクリック→ 🐭
世界が海を越えて、人やモノが自由に行き来する時代、時には外国からの「侵入者」もやってきます。彼らはただ「生きている」だけなのですが、「やっかいもの」扱いされるときもあります。見た目は可憐で癒されるのですが、「やっかいもの」なのだそうです。
日々、自然を観察しているといろんなことを思います。
京都・高野川にて。
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