京都ではお正月に「花びら餅」というお菓子を食べる風習があります。
「花びら餅」↓↓↓とは、ごぼうと白味噌と餅を求肥(ぎゅうひ)の皮で包んだ和菓子です(求肥とは、餅粉に砂糖や水飴を加えて練り上げたものです)。
平安時代の宮中で行われていた新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したものだそうです。
「歯固めの儀式」とは、固いものを食べて歯を丈夫にし、1年を健康に過ごすことと長寿を願った行事です。
平安時代は、鏡餅、大根、瓜、押鮎、勝栗、猪肉、鹿肉、雉肉、焼鳥などを食べたそうです。
これらの食べ物が簡略化され一つの和菓子になったのが「花びら餅」だそうです。
500年以上続く京都の老舗中の老舗の和菓子屋「川端道喜(かわばたどうき)」が最初に考案したようです。
【過去の「川端道喜」に関するブログ記事】
・銘菓「はぎの餅」 500年以上の歴史ある和菓子屋「川端道喜」1 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
・亥の子餅 500年以上の歴史ある和菓子屋「川端道喜」2 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
【鶴屋吉信の花びら餅】
今日僕は、和菓子屋「鶴屋吉信(つるやよしのぶ)」で、花びら餅と抹茶のセットをいただきました♬
「鶴屋吉信」では花びら餅のことを「御所鏡(ごしょかがみ)」と呼んでいます。この和菓子店独自の呼び名です。
「鶴屋吉信」は京都御所近くで商いをしていることから、この呼び名を使っているそうです。
ちなみに「鶴屋吉信」は堀川今出川の交差点のところにあり、二条城からも近いです。割と目立つところにあるので、京都に来られた方は一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
1803年創業の老舗の和菓子屋です。
花びら餅の味や形などは、その和菓子屋独自のものがあります。
「鶴屋吉信」の「御所鏡」には「赤く染めた羊羹」が入ってるのが特徴です。赤く染めているのは、「赤」がおめでたい色だからだそうです。
ごぼうも蜜で味付けしているので甘いです。
全体的に甘さが上品で、やわらかい求肥やごぼうがとても美味しかったです。白味噌やごぼうの独自の味もほとんどしませんでした。
以前食べた別の和菓子屋の「花びら餅」は、味が全然違いました。その時は白味噌とごぼうのしょっぱさと求肥の甘さが合わさった味でした。それはそれで美味しかったです。
来年は是非、川端道喜の元祖「花びら餅」を食べてみたいです♪
「鶴屋吉信」で新春だけ使われるお茶碗。
飲み終わると、「お多福」の笑顔が現れました!嬉しいサプライズでした♬
花びら餅もおいしかったし、お多福さんの笑顔にも出会え、とても満足な時間を過ごせました。
ごちそう様でした。
【鶴屋吉信】
HP : 京菓匠 鶴屋吉信の和菓子 – 鶴屋吉信公式サイト (tsuruyayoshinobu.jp)
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