昨日、「お火焚祭(おひたきさい)」に参加してきました。
「お火焚祭」では「秋の収穫」に感謝し翌年の「豊作」を祈願します。また一年の無事、商売繁盛、厄除けを祈願する行事でもあります。
京都では、11月になると、いろんなお寺や神社で行われます。
僕は、清浄華院(しょうじょうけいん:京都御所の東にある浄土宗のお寺です)に行ってきました 。
神様(仏様)の前に祭壇を作り、ミカンや清酒、お饅頭屋、秋の収穫物をお供えします↓↓↓
願い事を書いた護摩木を井桁に組みます↓↓↓
お願い事が天に届くように祈りながら、燃やします↓↓↓
残り火でおミカンを焼きます↓↓↓
焼き上がり!↓↓↓
護摩木の残り火で焼いたおミカンを食べると、その冬は風邪を引かないと言われています。温かいおミカンは食べ慣れていないのでひと口目は「ん?」という感じでした。しかし、かみしめると、甘みが口に広がり、炭の香ばしさがクセになりそうなお味でした ↓↓↓
「お火焚き饅頭」ももらいました ↓↓↓ 表面に「炎」が焼き印してあります。「お火焚祭」にはかかせない和菓子です。
余談ですが、京都では何かの行事や季節の変わり目などで、よく「お饅頭」や「和菓子」が登場する気がします。
以前このブログで紹介した「亥の子餅」は秋になったら登場する和菓子です。「亥の子餅」のブログ記事はこちらのURLをクリック→ https://kyoto-taketo.com/2020/11/04/cuisine-2/
それらのお菓子を食べることで、健康でいられたり、無事でいられたり、商売が繁盛したりと、何らかのご利益がもらえるとされています。
下世話な話になるかもしれません。ふと思ったことです。京都の「和菓子屋」さんは商売上手だと感じます。ひょっとしたら「バレンタインのチョコレート」みたいに、「和菓子屋」が意図的に売り上げを上げるため「行事」や「季節」を味方につけていることもあるのかなと思いました。
ただ、なにわともあれ、「行事」や「季節」ごとに「和菓子」を食べることは、喜びのひとつでもあります。甘党の方には、一年中、いろいろな「甘いもの」が楽しめる京都は居心地がいいのではないでしょうか?
この「お火焚き饅頭」↓↓↓ も程よい甘さのあんこと薄皮がおいしいお饅頭でした。
今年は、「コロナ」の影響でほとんど参列者がいないということでした。そんな状況を僧侶たちはさみしいとおしゃっていました。
「お火焚き祭」自体は10分くらいで終わる短い行事でした。
焼きミカンも食べ、帰るとき、僧侶のひとりが僕に言ってくれました。
「コロナにかかりませんように。またお越しください。」
優しいお言葉に嬉しく思いました。みんなが元気で、この「コロナ」の世の中を生き抜けたらいいなと切に思いました。
京都・清浄華院(しょうじょうけいん)にて。
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