京都御苑で、季節外れの「桜」が咲いています!

品種は「カンザン(関山)」です。ヤエベニシダレと並んで、よく栽培されている八重咲の品種です。
欧米で最も普及している品種がこの「カンザン」なのだそうです。

普通、春に咲く品種です。ただ、花期が長いため、「ソメイヨシノ」が散った後のために、学校などでもよく植えられているそうです。今年は特に、桜が咲くのが早かったので、卒業式や入学式でこの「カンザン」は活躍したかもしれませんね。

Q.【なぜ季節外れに桜は花を咲かすの?】
A.「成長抑制ホルモン」が作用しなくなるためです。
葉から出る「成長抑制ホルモン(休眠ホルモン):アブシシン酸」は夏に形成される花芽(翌年の花の元)を固くして、寒い冬から花芽を守る役割をします。このことを「休眠」と呼びます。
通常は冬から春、日が長くなる時期、徐々に「成長抑制ホルモン」が減少していきます。それと同時に成長促進ホルモン(ジベレリン)が増加します。そして、春に花が咲きます。
しかし、台風や葉を食う害虫(毛虫)が原因で、早くに葉を落とし、「成長抑制ホルモン(休眠ホルモン)」が十分に生成されないことがあります。
そうなると、桜は季節外れの暖かい日に、「休眠」が覚まされて、花を咲かすことがあるそうです。
ただ、木全体の花が一斉に「返り咲き(もしくは狂い咲き)」をするわけではないそうです。通常は数輪咲くだけだそうです。
気象庁では、「返り咲き」のことを「不時現象」と呼ぶようです。
秋や冬にソメイヨシノが咲いたというニュースを時たま目にすることがある思います。まさにそれが「不時現象」なのだそうです。
ただ、今はまだ6月です。花芽が形成されると言われる夏の始まりでもあります。来年の「花芽」がもう形成されてたかどうかは疑問が残るところです。
たぶんですが、今年の春に何らかの原因で花を咲かせれなかったつぼみが、「今咲いた」気がします。
科学的根拠はありません。ただの「勘」です。

僕が「返り咲きの桜」を観察していたら、3人の人に会いました。どの人も、昨日の「京都新聞」の「季節外れの桜」の記事を見て来られたようです。僕もそうでした。
同じ気持ちの人に出会えて、心が温かくなりました♬

しかし、生き物って、同じ種類の中にも個性があると思います。同じ人間でもみんな「違う」ように。
時には、季節外れに咲いたって、僕は不思議に思いません。そういう「人」もいますよね♪
人と比べず(そもそもそのことは意味がないと思います。だって、同じ人間なんてどこにもいないのだから。)、自分の気持ちのままに生きたいと改めて思いました。
京都御苑にて。
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