今朝、京都右京区にあるお寺「法金剛院(ほうこんごういん)」にハス(ハス科)の花を見に行きました。
「法金剛院」は、奈良の唐招提寺に属する、律宗のお寺です。平安末期(1130年)に待賢門院(1101‐1145:藤原璋子。崇徳・後白河天皇の母。)によって中興(荒廃していたものを再建すること)されたお寺です。
別名、「花の寺」とも呼ばれています。ハスの花が有名なところです。
お寺は、JR「花園」駅前にあるのですが、その名前、「花園」はこの「花の寺」に由来するそうです。
7月10日から8月1日まで、「観蓮会(かんれんえ)」が開かれています。
「観蓮会」は文字通り、蓮を見る会のことで、特別にこの期間は、朝7時半に開門します。
ハスが開花する朝に合わせての嬉しい早朝の開門です。僕も7時半前に到着。10人くらいがすでに並んでいました。皆さん、カメラを片手に、わくわくして開門を待っているかのようでした。
境内には約50品種のハスが栽培されているようです。庭の中心にある池はもちろん、鉢植えのハスもたくさんありました。
今年は、蓮の開花も早く、僕が行った時には、見頃は過ぎていたようです。でもまだまだ、きれいなハスの花が咲いていました。僕は、十分楽しむことができました。
このお寺のお庭にある「青女(せいじょ)の滝」は「特別名勝」に指定されています。
「特別名勝」とは、日本庭園の中でも国宝級に貴重で素晴らしい庭園や風景を指す、格付けみたいなものです。日本全国で「特別名勝」と名のつく場所は14件しかないそうです。
「青女の滝」は1968年の発掘され、復元された、「日本で一番古い人口の滝」だそうです。平安末期に作られたそうです。その頃の庭園は「浄土式庭園」と呼ばれるものでした。阿弥陀如来様がいらっしゃる「浄土」を表すものでした。「浄土式庭園」は、池が本堂の前にあるのも特徴です。有名な平等院鳳凰堂は、「浄土式庭園」の代表と言ってもいいと思います。本堂には「阿弥陀如来様」が祀られています。
その時代の遺構は、この「青女の滝」だけです。
今は、当時に比べ、庭の形はだいぶ変わってしまったかもしれません。でも「浄土」に咲くといわれる「ハスの花」はたくさん咲いています。
ハスは泥の中で育つも、きれいな花が咲くことで、「清浄」の象徴でもあります。
「浄土」に行くことで、俗世で穢(けが)れた身も心もきれいになるのかもしれませんね♬
【法金剛院】
拝観の情報などは次のサイトが詳しくていいと思いました→京都で蓮を最も美しい時間帯に見るなら早朝拝観の「法金剛院」へ – MKメディア (mk-group.co.jp)
コロナの時代は、拝見の時期を限定しているそうです(コロナ以前は、毎日拝観できました)。
もし訪問されるなら事前に確認された方がいいように思います。
TEL : 075-461-9428
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