京都・高野川に「オオキンケイギク(キク科)」がたくさん花を咲かせ始めていました。
「オオキンケイギク」は日本へ1880年代に観賞用として導入されました。ドライフラワーに利用されたんですね。そして、繁殖力も強く、丈夫なので、緑化にも利用されました。
高野川でも、土手一面に咲く黄色いお花の「オオキンケイギク」はきれいなものです。お花はコスモスにも似ていますね。
しかし「オオキンケイギク」は生態系を崩し、在来種(例えばカワラナデシコなど)の生息に悪影響を与える恐れを指摘され、2006年「特定外来生物」に指定されました。
「特定外来生物」とは、外国から来た生物(帰化生物)の中で、特に、生態系、人、家畜などに悪影響を与える恐れのある生物であり、特に「法律」によって規制を受けている生物です。そして「特定外来生物」は特に繁殖力、適応力が強い生物のようです。
「特定外来生物」の栽培・譲渡・販売・輸出入などが「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」により原則禁止されています。
具体的には、例えば、勝手に引っこ抜いて駆除することができません。そうすることで、さらに種などをまき散らしたりして拡散させる恐れがあるからです。要は、勝手に移動させてはならないみたいです。
現在、日本で「特定外来生物」に指定されている植物は19種類あるようです(全生物合わせたら156種類)。詳しくは環境省の「特定外来生物等一覧」をご覧ください→特定外来生物等一覧 | 日本の外来種対策 | 外来生物法 (env.go.jp)
今回の「オオキンケイギク」に関し、京都市環境課に電話で直接尋ねてみました。すると「駆除」に関しては、河川を管理している「京都土木事務所」の判断によるところだろうということでした。一応、京都市環境課の方から京都土木事務所へ連絡していただけるようです。
外国から導入した時は、良かれと思って、緑化に使っていましたが、結果それは「あかんやつ」でした。確かに、見た目はとてもきれいな植物です。私たちの目を楽しませてくれます。
でももうこれ以上「オオキンケイギク」が繁殖をしないことを願うばかりです。
同じ特定外来生物で、同じキク科の「ナルトサワギク」も高野川に生えています。こちらの植物もかなりやっかいものらしく、家畜が食べたら中毒死する恐れもある毒を持った植物だそうです。「ナルトサワギク」のブログ記事はこちらから→ナルトサワギク 発見!「これあかんやつやん」特定外来生物 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
外国から来た「帰化生物」のせいで、本来日本に普通にいた在来種がいなくなったり、数を激減させている現状があるようです。
例えば、タンポポ。街中で見かけるタンポポはたいがいが「セイヨウタンポポ」だと思います。本来、関東なら「カントウタンポポ」、関西なら「カンサイタンポポ」が普通に見られたのが、今では激減していると思います。それは「セイヨウタンポポ」の方が強く、「カントウタンポポ」や「カンサイタンポポ」の生育していた場所に侵入して、居座ってしまったのですね。
幸い、京都御苑には、たくさんの「カンサイタンポポ」が生えています。「セイヨウタンポポ」が全く生えていないのかどうかは不明ですが、塀で囲まれた空間でもある京都御苑なので、外部からの敵の侵入をかなり防いでいるのは間違いないみたいです。面白いことに、京都御苑の外では、「セイヨウタンポポ」がたくさん生えています。
人間以外の生物の世界でも「グローバル化」は進んでいるようです。
外来生物のせいで、本来あるその土地、土地の「生態系」が崩れないことを祈るばかりです。しかし、生物の命のバランスは繊細です。バランスが少し崩れたら、絶滅する恐れもあるわけです。
2020年12月10日時点で、IUCN(国際自然保護連合)の公開した「レッドリスト(絶滅の危機にある世界の野生生物のリスト)」によると、絶滅危機種とされた種の数は、3万5,765種以上にのぼるそうです。この数は年々増えているようです。ちなみに「レッドリスト」は毎年更新されているようです。
このリストを作成するために、約13万種の野生生物の危機を検証したそうです。しかし、地球には約211万種の生き物がいるといわれています。ですので、まだまだ検証をされていない生物もたくさんあります。調査が進むとより「絶滅危惧種」の数が増えるといわれています。
「絶滅危惧種」の詳しい情報はこちらのアイコンをクリック→絶滅の危機に瀕している世界の野生生物のリスト「レッドリスト」について |WWFジャパン
「絶滅」は「人間」が一番の原因だと思います。加えて、「外来生物」の影響もあるのだと思います。
地球に住むすべての生き物が、幸せでありますように。
De nos jour, on dit qu’il y a plus de 35 765 espèces qui sont menacées d’extinction. Il se peut que ce soit à cause des humains et des êtres vivants forts qui sont venus de l’étranger.
QUE TOUS LES ÊTRES VIVANTS SUR LA TERRE SOIENT HEUREUX !
高野川にて。
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Bonjour, très jolie article, avez vous le droit d’en couper pour faire des bouquets (avec autorisation s’il le faut). Le pissenlit du Kansaï est une jolie petite fleur plus délicate visuellement que celui que je vois dans ma campagne, mais tout aussi jaune. Merci pour ces belles photos, dans le premier article vous avez mis “dans les années 80 ans au Japon” le “ans” est de trop si vous parlez des années 80 (décennie) et si vous parlez de la distance temporelle c’est “dans les années” qui n’est pas bon
Patricia san, merci pour ton message ! J’ai corrigé comme ” dans les années 80 ” . Merci encore !