哲学の道の桜が一部で満開になっています。
「哲学の道」は京都市の北東、銀閣寺のすぐそばにある琵琶湖疎水沿いの遊歩道です。長さは約1.8kmあります。
哲学の道沿いには約450本の桜が植わっています。
琵琶湖疎水は1890年に完成した運河です。名前の通り、琵琶湖より水を引いています。作られた大きな目的は京都を盛り上げることでした。
1869年、首都が東京に移って以来、京都は人口も減り、産業も衰えていきます。
そこで当時の京都府知事であった北垣国道が琵琶湖疎水建設計画を打ち出します。琵琶湖から京都へ水を引く(運河を作る)計画です。疎水ができることで、①運河を通って人や物の流通をよりスムーズにでき(運河のない頃の京都―大津間の輸送は山を越えないといけなく、かつ人や馬が運んだため大規模な輸送は難しかった)②農業用かんがいを引くこと③飲み水の確保④運河の水の流れを利用した水力発電を可能にすることができると考えたのです。
その琵琶湖疎水の分流が哲学の道沿いに流れている運河なのです。
哲学の道が現在の形に整備されたのは1968年のことです。
桜並木に関しては、それに先立つ1921年、日本画家・橋本関雪(はしもとかんせつ :1883-1945)の妻、よねの発案が始まりでした。画家として大成した関雪がお世話になった京都へのお礼を考えていたところ、よねが桜の寄贈を提案したのです。そして約300本の桜が京都市に寄贈され、現在の桜並木が作られたのです。当時の桜は寿命もつき、代替わりをしているようですが、今も親しみを込めて、哲学の道の桜並木の桜たちのことを「関雪桜」と呼ぶようです。ちなみに「関雪桜」の大半はソメイヨシノだそうです。
なぜこの道を「哲学の道」と呼ぶのかというと、それは、「哲学者たち」が思案にふけりながらこの道を散歩していたからだそうです。京都大学の哲学者たち(西田幾多郎、和辻哲郎、田辺元(はじめ)など)の思いのつまった「道」みたいですね。
昨日の夕方見に行った時は、まだ一部しか満開の桜はありませんでした。
ピークまでもう数日ってところでしょうか?
哲学の道の桜並木は、僕が京都の中でも特に好きな所の一つです。
4日後また行ってきました。満開でした!その時の様子をブログに書きました。こちらもご覧いただきましたら嬉しいです。→https://kyoto-taketo.com/2021/03/30/plante-62/
京都・哲学の道より。
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哲学の道も桜並木があって素敵ですよね。銀閣も大好きな所です。
郁子さん コメントありがとうございます!哲学の道は桜の季節は最高に素敵で、大好きです!もう数日でもっと咲き乱れると思います。また行ってこようと思います。家から近いんですよ。銀閣もいいですよね♪