今朝の京都は快晴です。空気はひんやりしていますが、太陽の陽は暖かく、気持ちがいい朝でした。
朝7時過ぎに「祇園しだれ桜」を見に円山公園(まるやまこうえん)に来ました。円山公園は八坂神社に隣接する緑あふれる市民公園です。
満開!青空と朝日に照らされた「祇園しだれ桜」はとても美しかったです。
今年はコロナの影響で中止になりましたが、毎年花が咲く時期には「ライトアップ」され、「祇園の夜桜」という愛称でも親しまれている桜です。
花見シーズンには多くの人が集まり、宴会をする風景が見られました。地面に敷くゴザも貸してもらえるんです。でも今年はそれもコロナの影響で中止です。
この「祇園しだれ桜」は2代目です。1928年に初代から種を取り、苗を育て、1949年に今の場所に植栽をしたものです。今年で93歳になる桜です。
樹高は約12m、幹回り約2.8mあります。
ちなみに、初代の「祇園しだれ桜」は1947年に樹齢約220年で枯れてしまいました。
この桜は、昨日紹介した「本満寺のシダレザクラ」の姉妹桜なのだそうです。
「本満寺のシダレザクラ」も満開、とてもきれいでした。「本満寺のシダレザクラ」の写真はこちらから→https://kyoto-taketo.com/2021/03/22/plante-55/
この「祇園しだれ桜」のある「円山公園」は1886年に公園として開園しました。開園前は、八坂神社と安養寺の一部分で、田園地帯が広がっていたそうです。
1871年の上知令(あげちれい/じょうちれい)によって、八坂神社も安養寺も政府に土地を返さないといけなくなりました。
その頃の日本は、明治維新の真っただ中でした。欧米諸国がアジア進出をもくろむ中、日本を守るため、対外的に経済的にも軍事的にも強い国にする必要がありました。明治政府は「富国強兵」というスローガンを掲げていました。経済(資本主義化)で富み、軍事力強化(強兵)を目指したのですね。
上知令により、江戸時代に与えられていた神社やお寺の土地を返還させ、日本の土地の支配権を政府が握り(中央集権)、日本をコントロールしやすくしたんですね。
上知令の詳しい説明は次のサイトがわかりやすかったです→https://nihonsi-jiten.com/jyouchi-rei/
【丸山公園】
アクセスや公園内地図はこちらのサイトをご参照下さい→https://kyoto-maruyama-park.jp/
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