京都市の北の方にある池、「深泥池(みどろがいけ/みぞろがいけ)」に「ヨシガモ(カモ科)」が越冬していました。
頭の光沢のある緑色が宝石みたいに美しいカモです。また、頭の形が特徴的で、頭頂部がでぱって、横からみたら「ナポレオンの被っていた帽子」に似ています。そのことから「ナポレオンハット」という異名を持ちます。
生まれて初めて見ました。僕がどうしても会いたかったカモの一つです。僕は会えてとても嬉しかったです!
ヨシガモは渡り鳥です。秋に日本に来て、春に去っていきます。
京都では以前は数が少なかったのですが、近年飛来する数は増えているようです。
深泥池は、周囲1540m、面積9.2ha の池です。およそ1万年前の氷河期に生きていた生物が今もなお、この池で生きていることで有名です。ここに住むすべての生き物は天然記念物に指定されています。
ちなみに、この池は「日本一古い池」と言う人もいるようです。真意はわかりませんが、とにかく「古い池」であることは間違いなさそうです。
そして、深泥池は何と言っても、「京都最恐の心霊スポット」の一つで有名です。
落ち武者を見た、幽霊を見たという話は枚挙に厭いません。底なし沼(実際は20mくらいの深さ)なので、入水自殺しても死体が浮いてこないという話もあります。
この池にまつわる「幽霊タクシー」の話は有名です。これは実話でもあるようです。というのは、1969年10月に朝日新聞に掲載された記事が元になっているからです。
かいつまんでお話すると、
ある晩、京都市内でタクシーが一人の女性を乗せました。女性は「深泥池」に行ってくれと頼みます。「深泥池」に着くと、後部座席に座っていた女性の姿はなく、シートが濡れていた、というお話です。
この女性が何者だったのかは誰もわかりません。ただ、この女性は、池のたもとにある「精神病院」の患者さんだったという噂もあります。池で入水自殺をしたらしいのです。病院に帰りたかったのかもしれませんね。
いつ行っても静かな池です。貴重な生き物が住む不思議な池です。
京都・深泥池にて。
おまけ:
日本では約30種類のカモの仲間が見れるそうです。そんなカモを網羅した図鑑、その名も「日本のカモ識別図鑑」というものが存在します。ご興味ありましたら、画像をクリックしてみてください↓↓↓本の詳細を見ることができます。
「カモハンドブック」というなるものもあります。
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