今朝の京都は晴れました。空気が冷たく、身が引き締まる感じでしたが、それがかえって心地いい朝でした。
先日、京都・高野川沿いで、散歩がてらのゴミ拾いをしていたら、ジョギング中のドイツ人のお友達に会いました。彼女は、京都に長く住み、日本語を流暢に話されます。
ドイツ人の友達:「ブログ見ましたよ!」
僕:「ありがとうございます。どうでした?」
ドイツ人の友達:「面白かったですよ。あのカゴ、子犬を捕まえるものじゃないんですか?」
僕:「いや、どうもそれは、ヌートリアを捕まえるものらしいですよ」
ドイツ人の友達:「いた!」
ちょうど話をしていた時、僕たちの目の前を泳いでいました!なんという偶然!!
ヌートリア(ヌートリア科)です↓↓↓
ヌートリアを見たのはこれで、3回目でしょうか。毎日会う動物でもないです。しかし、どうもたくさん居ついているようです。
ヌートリアは「特定外来生物」に指定されています。いわゆる「害獣」ですね。農作物を荒らしたり、田んぼの畔を決壊させる被害を与えているようです。また生態系に影響を与えているようです。
環境適応能力も高く、繁殖力も強いので、なかなか駆除できないようです。
日本へは1939年ころ、フランスから150頭輸入されたのだそうです。それは、ヌートリアの上質な毛皮を軍隊の防寒用飛行服の裏地として使用するためだったそうです。そのころは、毛皮目的で世界中で飼育されていたそうです。
ヌートリアは「沼狸(しょうり)」とも呼ばれ、戦争の「勝利(しょうり)」への願掛けで人気があったようです。
終戦するころには全国で約40 000頭が飼育されていたそうです。
ところが、戦争も終わり、用済みになったヌートリアたちは野に放され、野生化しました。写真のヌートリアはそれらの子孫です。現在、特に、西日本で生活をしているようです。ただ、現在、何頭生息しているのかは把握できていないようです。
11月23日のこのブログの記事で紹介した、高野川沿いに設置してある「ヌートリア捕獲用のわな」は、駆除が目的なのかもしれないなと思いました。あれから10日経ちましたが、わなの中にヌートリアはかかっていません。ヌートリアは賢いのでしょうか?中に置いてあったエサのニンジンも干乾びてどこかにいってしまったのか、全く入っていませんでした。設置した人が「エサのニンジン」をわなの中に再び置きに来るのでしょうか?
エサが入っていないと、「ただのカゴ」だと思います。早く、エサを再度入れてほしいと思いました。「わなにかかったヌートリア」を見てみたいです。とりあえず、引き続き、わなの観察は続けたいと思います。「わな」のブログ記事はこちらのアイコンをクリック→🐭
ヌートリアさんは悠々とのんびり泳いでおりました ↓↓↓
「かわいい」からとエサをあげると、その場所に棲みつかす恐れがあります。また噛まれる恐れもあります。
ヌートリアもそうですし、他の野生の鳥にエサをあげるのも問題はあると思います。本来渡りをする鳥がエサを貰えるがためにその場所に定住するようになり、渡りをしなくなったという話は聞きます。
自然の摂理を人間が変えてしまったら、回り回って、人間に帰ってくる(悪い意味で)恐れもあると感じました。
ちなみに、フランスの一部の地域では、「郷土料理」としてパテやシチューにしてヌートリアを食べているそうです。僕は日本では「食べている」とは聞いたことはありません。どうもおいしいみたいですよ。
京都・高野川にて。
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