今朝は寒かったので毛糸のニット帽をかぶって散歩がてらのゴミ拾いに出かけました。
河川敷に降りてゴミを拾っていたとき、トマトとカボチャ(!?)が生えているのを発見しました。
おそらく流されてきた残飯の中にトマトとカボチャがあって、ここにたどり着いたのだと思います。
河川敷は雨が降ったら川の増水で消えてしまいます。晴天が続けばまた再び現れます。その時、川の増水と共に上流から流れてきたゴミがその辺にひっかかっていたり、落ちていたりします。たぶんその中に誰かが食べたトマトとカボチャの食い残しがあったのだと想像します。
けな気に生えているトマトとカボチャ(たぶん)を見て、「堀川ごぼう」を思い出しました。
京都の野菜、いわゆる「京野菜」のひとつです。普通のごぼうにくらべてはるかに太いごぼうです。お正月のお節料理に「堀川ごぼうの射込み」として食します。太いのでスが入るんですね。そのスに詰め物をして食べるのです。
普通のごぼうは75日から150日で収穫できるのに対し、「堀川ごぼう」は収穫に一年以上かかるそうです。その分お値段もお高いみたいです。面白いのが、普通のごぼうと「堀川ごぼう」は同じ品種なんですね。栽培法によって大きさも変わるんですね。
そんな「堀川ごぼう」も実は食い残しのごぼうが生長したものが起源だそうです。
豊臣秀吉(1536‐1598)が京都に建てたお城・聚楽第(1587‐1595)の跡地から生えていたごぼうがその起源らしいです。なんでも跡地の一部は庶民のゴミ捨て場になっていたみたいです。そこに捨てられたごぼうが根付き、ゴミのおかげで肥えた栄養満点の土で大きくなったのだとか。
この河原にけな気に生えているトマトとカボチャは大きくはならないと思います。もう寒いですし、じき枯れてしまうと思います。しかし、京野菜「堀川ごぼう」も成り立ちはこのトマトやカボチャと同じなんだろうなと想像しました。
京都・高野川にて。
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