今日は暑い陽気の京都でした。半袖が気持ちよかったです。
京都市北部、上賀茂神社から東に500m行った辺り、大田神社の参道入り口脇に「大田ノ沢」と呼ばれる池があります。
「大田ノ沢」は「大田ノ沢カキツバタ群」として有名で、国の天然記念物に指定(1939年)されています。
今日行って来ました。ちょうどカキツバタ(アヤメ科)の花が咲き始めてました。
池の広さは約2000㎡です。約25000株のカキツバタが自生しています。
今年はいつもより開花が早いようです。例年だと、5月上旬から中旬に咲きます。
カキツバタの花の濃い青色は独特で、とてもきれいだと思います。
「大田ノ沢」はかつて京都盆地が湖だったころの名残だといわれています。
「大田ノ沢」の東にある「深泥池(みどろがいけ)」も同様の湖の名残だと言われています。
「深泥池」についてのブログ記事も覗いていただければ幸いです→ヨシガモ 「ナポレオンハット」の名をもつカモ 深泥池にて | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
平安時代からこの「大田ノ沢」はカキツバタの名所として知られているようです。ずいぶんも昔、1000年以上も人々から愛されているようですね。
シオカラトンボもたくさん飛んでいて、時々カキツバタのお花に留まっていました。また森に囲まれた池の周りでは、いろんな鳥たちのさえずりが聞こえてました。きれいなさえずりでした。それ以外の音は聞こえず、とても静かで、僕は落ち着きました。
同じような光景が1000年以上続いてるのかな~?、そんな想像を巡らすと、平安時代や昔の人たちとつながった気がします。
日本には三大カキツバタ自生地があります。この「大田ノ沢」と「小堤西池のカキツバタ群落」(愛知県刈谷市)、「唐川のカキツバタ群落」(鳥取県岩美町、唐川湿原)↓↓↓です。
・小堤西池のカキツバタ群落 | 【公式】愛知・名古屋の観光サイトAICHINOW (aichi-now.jp)
・唐川湿原(唐川のカキツバタ群落) (tabi-mag.jp)
もうひとつ「カキツバタ」と言えば、尾形光琳(1658 ~1716)の「燕子花図」が思い出されます。
実は、尾形光琳は、「大田ノ沢のカキツバタ」から着想を得たという説もあるそうです。光琳は京都の画家なのでその説はありうるなと思います。
光琳の「燕子花図」はこちらをクリック→燕子花図|根津美術館 (nezu-muse.or.jp)
Pour voir ” Kakitsubata zu ” par OGATA Kôrin(1658 ~1716), une peinture très connu et un trésor national du Japon, cliquez s.v.p.. →燕子花図|根津美術館 (nezu-muse.or.jp)
Soit, on peut voir cette peinture sur Youtube (lien ci-dessous).
Youtubeでも紹介されています↓↓↓
大田ノ沢にて。
【大田ノ沢】
9時ころから15時くらいまで開放されている。
「大田ノ沢」保護のため来訪者には「志納料」をお願いしている。
アクセス:上賀茂神社より東に約500m。
<問合せ先>
賀茂別雷神社 社務所
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339
TEL:075-781-0011(代)
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