今日は一日いい天気の京都でした。
いい陽気に誘われて、「志明院」にシャクナゲを見に行ってきました。満開でした!
境内のシャクナゲ林は、京都市の天然記念物に指定されています。
例年、4月下旬から5月上旬に咲くシャクナゲですが、今年は満開になるのが早いようです。
「志明院」は真言宗のお寺です。650年に修験道の開祖とされている役行者(えんのぎょうじゃ)が創建し、829年に淳和天皇の勅願により弘法大師(空海)が再興したと伝わる、とても古いお寺です。
ご本尊の不動明王像は弘法大師作の日本最古の不動明王像といわれます。
また、根本中院本尊眼力不動明王像は菅原道真作といわれています。
いずれの不動明王像も秘仏とされています。
場所は、京都市内より北へ15km、「雲ケ畑(くもがはた)」という山間集落にあります。
アクセスは極めて不便です。
公共のバス(もくもく号)が1日2本。終点のバス停(雲ケ畑岩屋橋)で降りて、山道を1.6km進んだところにあります。バスは北大路駅より出ています。バスの所要時間が30分、徒歩20分、計50分かかります。
バスの運行状況はこちらから→https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000120155.html
バスは1日2本、午前便と午後便です。北大路駅を午前便で出発し、雲ケ畑岩屋橋から午後便で帰る方法しか、公共の交通機関でのアクセスはありません。
自家用車、レンタカー、タクシーを利用する場合は、「志明院」まで直接行けます。
自転車でも行けます。出町柳駅からだとだいたい2時間くらいで行けます。時々、サイクリングをする人たちに出会います。
僕は、これで5回くらい行きましたが、いつもママチャリで行きます。「雲ケ畑岩屋町」のバス停までは、坂はそんなにきつくはありません。
そんな山奥にあるお寺ならではの逸話が多く残されています。
宮崎駿の「もののけ姫」はこのお寺がインスピレーションの一つになったといわれています。
このお寺によく泊まっていた司馬遼太郎は、夜な夜なよく、「妖怪」の気配を感じたそうです。部屋の障子やふすまを叩く音、屋根の上で四股を踏む音を聞くけど、外に出て見ても何事もないようなことが度々あったそうです。
司馬遼太郎が「このお寺の感じをフィクションに移して、・・・人間への大きな批判をこめた平安朝の物の怪(もののけ)は、アニメーションにならないでしょうか」と宮崎駿に頼んでいます。
人間が侵してはならない「物の怪」の世界が息づいている雰囲気がここには確かにあるように感じます。
司馬遼太郎はこうも言っています「人間は度し難い(どしがたい)」と。要は、「人間は救い難い」と言っているんですね。
人間は経済優先で自然を地球を破壊してきました。一度破壊された地球は元には戻りません。そのような人間に対し、司馬遼太郎は戒めの意味も込めてそう言ったのだろうと思います。
真言密教は自然崇拝の宗教でもあります。自然を大切にしようという考えがあるようです。「物の怪」の世界に踏み入ったらきっとしっぺ返しくるぞとも言っているのだと思います。
「もののけ姫」を日本語とフランス語で歌っている動画があります↓↓↓
お声もきれいで素敵な歌です。
フランス語歌詞も日本語の歌詞に沿った翻訳になっていて、韻もところどころフランス語と日本語が合っていて、ステキな翻訳だと思いました。感動しました!
C’est la vidéo où on peut écouté la chanson de thème de ” Princesse Mononoké ” en japonais et en français.
そして、元祖、米良美一さんの「もののけ姫」です↓↓↓
米良さんの歌声は心にそのまま突き刺さってくるようです。僕は彼の歌声が大好きです。
C’est la vidéo où MERA Yoshikazu, célèbre chanteur japonais, chante ” Princesse Mononoké “. C’est lui qui l’a chanté dans le film d’animation.
たくさんの興味深いお話のある秘境のお寺、「志明院」。
お話の続きはまた明日お届け致したいと思います。
(その記事はこちらから→https://kyoto-taketo.com/2021/04/20/sanctuaire-14/)
志明院にて。
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