京都御苑では「マツオウジ(キカイガラタケ科)」が生えだしました。
マツオウジは針葉樹の倒木や切り株などに生える木材腐生菌です。木を食べます。食べられた木は土に還ります。自然の循環ですね♬
マツオウジは初夏から冬に生えます。今はまだ初夏とはいえない時期ですがマツオウジは生えていました。今年は発生が早かったかもしれません(どんな植物も今年は花が咲くのが早いですね)。
1週間くらい前に見つけ、それからできるだけ観察を続けています。
2日前の雨の後はとくに大きくなり、傘が開いてきました。
毎日少しずつですが生長しています。僕はその生長具合を観察するのがたまらなく好きなんです♬
Il y a une semaine, je suis tombé sur des Lentins écailleux dans le parc du palais impérial. Ce champignon s’appelle ” Matsu ohji / マツオウジ ” . Il pousse sur la souche de pin par exemple. Il est comestible (mais dans le parc il est interdit de ramasser les champignons). J’aime sa forme ! De jour en jour, il grandit. Je continue d’observer sa croissance !! Cela me fait plaisir !!!
・4月22日撮影
・4月28日撮影
だいぶ傘が開いてきました。色も白っぽくなってきました。左横にあったキノコはぽろっと折れていました。
「マツオウジ」は「松王子」と書きたくなります。なんか「キノコの王子様」って感じですね♬
でも実際は松などに「旺盛(おうせい)」に生えるという意味の「旺(おう)」が名前の由来になっているようです。
食用にもなるのだとか。マツタケの代用にもなるくらい食感がいいみたいです(京都御苑では一切の生き物の採取が禁止です。食用だからといって取らないようにお願いします)。
マツオウジの傘の直径は最大で15㎝にもなるそうです。僕が今日見た中で一番大きいもので7,8㎝くらいでした。
まだまだ大きくなるかもしれませんね。
【追記:5月8日撮影】
傘が10㎝以上に生長していました。縁は反り返ってました。もうだいぶ胞子も落として老菌に近い姿かのかな?
胞子を落とし子孫を残す過程を過ぎると、体は虫に食われたり、とろけたりして、土に還ってゆきます。食べた松の切り株と共に土に還ってゆきます。そしてまたその土から新たなキノコが生え、いろんな植物が生え、命のバトンはつながってゆくのです。
去年の9月には別の松の切り株でしたが立派なマツオウジが生えていました♫
ひだがとても美しいって思います♬
「マツオウジ」、一度聞いたら忘れられない名前のキノコ。
最近は京都御苑に来るたびに、松の切り株ばかりを見ています。あちらこちらにとたくさんの松の切り株があります。
僕は今シーズンはまだマツオウジが生える切り株は写真の1株だけしか見つけていません。
これからたくさんの切り株でマツオウジを見れるのでしょうか?
引き続い観察を続けていこうと思います。
【京都御苑】
・HP:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会 (FNG.OR.JP)
・24時間公園内に入ることができる。無料。
・苑内には四季を通じて、400種類以上のキノコが生息している。
・苑内の生き物の採取は一切禁止。
・敷地面積は約90ヘクタール。
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