今朝、吉田山の中腹にあるお寺「真如堂(しんにょどう)」に行ってきました。
本堂の前にある「ボダイジュ(シナノキ科)」が開花を始めていました。
このボダイジュはとても大きく、樹齢約250年。
いい香りがしていました。僕はいい気持ちになりました♬
朝の境内はほどんど人がいませんでした。同じくボダイジュの花を撮影しに来ていたおばちゃんと数人の参拝客くらい。静かでよかったです♪
Ce matin, je suis allé admirer des fleurs de ” Bodaïju “, arbre d’éveil, au temple bouddhiste ” Shinnyodô ” à Kyoto : Shinshōgokuraku-ji — Wikipédia (wikipedia.org). C’était bien parfumé et délicat !
つぼみもほころび日に日に花が咲き乱れる季節になりました↓↓↓
しかし、花が咲いている期間は短く、すぐ結実するみたいです。
真如堂のボダイジュの前にある「説明板」に、「花期は短く、花をご覧になれた方は、きっとご縁があったのでしょう。」と書かれてありました。
虫たちも「ご縁」があったようです↓↓↓
「ボダイジュ」はお釈迦様が悟りを開いた時にそばで咲いていた植物といわれます。
「仏教三聖木」の一つですね(解説は下に記しました↓↓↓)。
しかしその「ボダイジュ」は写真のような日本のお寺などで見られる「ボダイジュ(シナノキ科)」ではなく「インドボダイジュ(クワ科)」だったみたいです。
「インドボダイジュ」は暑い国の植物。日本での路地栽培は不可能みたいです。そのためインドボダイジュの「代用植物」としてシナノキ科の「ボダイジュ」が植えられているそうです。
例え「代用植物」でも仏教が大切なことには変わりはありません。いやむしろ仏教が大切だからこそ「代用植物」を植えてまで仏陀を思い、教えをつないで、今この瞬間も世界の平和、皆様の幸福を祈り続けているのだと思います。僕はそこに「愛」を感じました♬
【日本へは「ボダイジュ」はいつ来たの?】
仏教が中国に伝わった時、「インドボダイジュ」は、中国では育たなかったため、似たような葉を持つシナノキ科の植物を「ボダイジュ」と呼んだそうです。その中国原産の「ボダイジュ」が日本に来たのは12世紀ころだったようです。
実は、その「ボダイジュ」を日本に最初に持ってきたのは、臨済宗(禅宗)の開祖、栄西(えいさい/ようさい 1141-1215)だったそうです。中国が宋だった時代、留学先の中国より、種を持って帰って、お寺のお庭に植えたのだそうです。
栄西は、京都で最初の禅寺「建仁寺」を建立したことでも知られています。彼は、中国からお茶の種も持ち帰っており、茶の栽培法や飲み方を日本に普及したことでも有名ですね。詳しくは→茶祖 | 開山栄西禅師 | 建仁寺 (kenninji.jp)
【仏教三聖木】
「仏教三聖木」とは、お釈迦様の人生において象徴とされる三種類の植物(木)のこと。
・ムユウジュ(無憂樹・マメ科):お釈迦様の誕生の時(0歳)、そばで咲いていた植物。
→ 日本での代用植物は見当たらず。
・インドボダイジュ(印度菩提樹・クワ科):お釈迦様が悟りを開いたとき(35歳)、そばで咲いていた植物。
→ 日本での代用植物は、ボダイジュ(菩提樹・シナノキ科:現在はアオイ科に分類される)。
・サラソウジュ(沙羅双樹・フタバガキ科):お釈迦様が入滅されたとき(80歳)、そばで咲いていた植物。
→ 日本での代用植物は、ナツツバキ(ツバキ科)
日本では「本物の仏教三聖木」は植物園の温室などで栽培されている。いずれも熱帯性の植物のため露地栽培は不可能とのこと。
「京都府立植物園」の温室では、三種類とも栽培されている。しかし、ムユウジュ以外は、滅多に花をつけない。
「京都府立植物園」の「本物の仏教三聖木」の写真はこちらのブログ記事でご覧いただけます→サラソウジュ(沙羅双樹) 仏教三聖木 真如堂 / 京都府立植物園 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
【お釈迦様とは?】
紀元前5世紀ごろ(紀元前6世紀、もしくは紀元前7世紀の説あり。生没年ははっきりしていない。)、インドで誕生。仏教の開祖。35歳の時、悟りを開き、80歳で入滅するまで45年間仏教を普及し続けた。
【真如堂】
HP:真正極楽寺 真如堂 (shin-nyo-do.jp)
拝観時間:9:00~16:00(受付15:45まで)
建物やお庭に入る際は拝観料が必要。その他のエリアは無料。
正式名称は鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざん しんしょうごくらくじ)。984年に建立された天台宗のお寺。
ご本尊様は「うなずきの弥陀」といわれる阿弥陀様。この阿弥陀様は女性を救う仏様。毎年11月15日の一日のみ御開帳される。
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