今朝、久しぶりに龍安寺(りょうあんじ)に行ってきました。
龍安寺の石庭(枯山水)を囲む油土塀のこけら葺きの屋根のふき替え工事が終了していました。
16年ぶりのふき替え工事でした。工期は3か月でした。
こけら葺きとは「薄い板を重ねて屋根を覆うことまたその屋根」を指します。伝統の屋根ですね♬
「銀閣寺」の屋根もこけら葺きですね♬
耐久年数は約25年といわれています。
天然素材なので時と共に朽ちてきます。それで定期的にふき替える必要があるのですね。
「真新しい屋根」↓↓↓はすべすべって感じです。そのままの木の肌の色がとても新鮮でした!
こちら↓↓↓ふき替える前。渋いです!真新しい屋根も月日と共に色が変化していくのですね。
こちら↓↓↓雪の石庭。屋根も雪化粧して真っ白です。
【諸行無常】
お寺だからというわけではありませんが、「常なるものは無い」のですね。
「すべてのものは時と共に変化する」ということを比べた三枚の石庭の写真↑↑↑を見て感じました。
あるのはただ「今」なのでしょうね。
【瓦葺】
こけら葺きの前は「瓦葺」だったようです。
写真も残されています↓↓↓(この写真は石庭のある建物の玄関の靴箱の上に飾られています。)
白黒写真なので想像するのみですが、瓦の色と石の色や質感が似ているような気がします。
これはこれで風情があったんでしょうね。
1975年、エリザベス女王2世が来日した時この龍安寺も訪れ、そのおかげで龍安寺の石庭は有名になったという逸話があります。
そのエリザベス女王2世が見た石庭は「瓦葺」だったらしいですよ♪
う~ん、同じ場所を撮ったのですが↓↓↓雰囲気が異なりますね。面白い!
ちょうど勅使門(天皇やその使者のみが通ることを許される格式の高い門)を挟んで、左が真新しい屋根、右が古い屋根を一目で比べることができました。
「時の流れ」を可視化したように感じました。何だかアートっぽいです♪
この「アート」は、今に至るまでの「私たちの人生」を「思い出させて」くれそうです。
☆おまけ☆【龍安寺:ジョン・ケージ作曲】
皆さんは「龍安寺」という曲をご存じですか?
ジョン・ケージ(1912-1992)いうアメリカの作曲家が作りました。
石庭に配置された15の石の輪郭をなぞったような音楽です。不思議な曲です。
僕はこの曲を聞いてみて、何か「心地よさ」を感じました。まるで「石庭」を眺めて瞑想しているかのような気持ちになりました。
皆さんはこの曲を聞いてどのような感想をお持ちになりましたか?
ちなみに、ジョン・ケージの曲でよく知られているのが「4分33秒」だと思います。ピアノの蓋を開けるところから始まって、蓋を閉めるまで、演者が発する音はなく、そこで聞こえる音が「音楽」なのだそうです。3楽章で構成されている曲です。
Dans cette vidéo ci-dessous, on peut écouter une pièce musicale intitulée” Ryoan-ji ” composé par John Cage. On dit que cette pièce représente les lignes de contours de 15 pierres qui sont disposées dans le jardin sec du temple Ryoan-ji.
Personnellement, cette pièce me rends tranquille comme si je faisais de la méditation devant ce jardin zen !!
Vous, qu’en trouveriez-vous ?
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【龍安寺】
HP : 大雲山 龍安寺|Ryoanji
拝観時間:3月1日~11月30日・8h00~17h00
12月1日~2月末日・8h30~16h30
拝観料: 大人・高校生 500円 小・中学生 300円
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