西本願寺の国宝・唐門がリニューアル、約40年ぶり、約3年4カ月の修復期間を経て、美しい姿を現しました。
黒い漆と輝く金色の金具、たくさんの極彩色の彫刻たち。とても豪華です!
「国宝・唐門」は、桃山様式の代表的建築物です。
桃山様式とは、16世紀の終わりから17世紀の初めころの桃山文化の中で生まれたスタイルのことです。
このスタイルは「豪華絢爛」なのが特徴です。建築物、庭園、絵画などにこのスタイルは使われました。
この時代の背景には、戦乱の世の終わり、天下統一、新しい大名(新興大名)や大金持ちの商人(豪商)の出現、外国との交流がありました。
要は、「新しい平和な世の中」が来たんですね。またポルトガル人が来たことで異文化(ヨーロッパ文化)に触れる機会も増え、今までになかった新しいものが入ってきた時代でもあったようです。
その時代の人々の期待感、ワクワク感が形になったものが桃山文化なのかなって僕は思います。
【国宝・唐門】
建築年は不明。伏見城の遺構とも伝えられています。
別名「日暮門」。あまりの美しさに日が暮れるのも忘れるくらい見とれてしまうことからその名があるそうです。
107点の彫刻が配置されています。モチーフは、孔雀や虎、獅子、麒麟、龍、中国の故事などです。
それぞれのモチーフが、お寺の守り神(獣神)であったり、幸運をもたらすものを表しているそうです。
大きさは、礎石から棟までの高さは約8.7メートル、柱の間は南北約4.4メートル、東西約5.4メートルです。
【南面】Coté sud
北小路通に面しています。この通りは一般の道です。ですので、誰もが通りすがりに国宝に会えるのです♬
唐獅子と目が合いました!茶目っ気があって親近感のわくデザインだなって思いました。
麒麟もいました!世の中を平和に治めてくれる指導者が現れる前に出現する動物だそうです。
この唐門は豊臣秀吉の伏見城の遺構といわれているので、その指導者とは秀吉を指していたのかもしれませんね。
中国の故事になざらえた彫刻のようです。僕的には、人が龍に乗っているので「ネバーエンディングストーリー」を思い出しました♬
【北面】Côté nord
西本願寺境内から見ることができます。
開門時間内(5時半~17時)に見ることができます。
北面でも唐獅子と目が合いました♬ いや~とてもパワフルで、迷いがないお顔をしているように見えました。何だか勇気を貰えました!
「七人の侍」の三船敏郎さんのあの顔(←クリック!)を思いました!
こんな感じの三船敏郎さんのお顔です! 精一杯描きました(笑)
下の写真の彫刻↓↓↓、引いているのは牛かな?僕はこの彫刻を見て、十牛図を思いました。
十牛図は、悟りにいたる10の段階を牛(真の自分)と牛飼い(真の自分を追い求める悩める自分)で表した絵です。
「悩める自分」が「大きな愛」になる段階を表してるのだと思います。
心理学でよく使われる言葉でいうと「自己一致」や「自己受容」、もっとかみ砕いて言うと「どんな自分も受け入れ、自分を好きになること」も段階の一つとして表している図だと思います。十牛図の最後10番目の図は、「人や社会に愛を与え続ける大きな愛の人になる」ことを表しているみたいです。参照→十牛図 | 禅のこみち――萬福寺 (tees.ne.jp)
【西本願寺】
開門時間:5時半~17時
京都駅より徒歩約15分 : アクセス|お西さん(西本願寺) (HONGWANJI.KYOTO)
TEL : 075-371-5181
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