祇園祭限定販売の和菓子、大極殿本舗(だいこくでんほんぽ)の「吉兆あゆ」をいただきました!
カステラ生地に包まれた求肥(ぎゅうひ)菓子。5月、鮎(あゆ)が川を遡上(そじょう)し始める時期に売り出される、夏の和菓子です。
この和菓子は、夏の定番と言っていいほど、京都ではよく見かける和菓子です。「あゆ」とか「若あゆ」という名で呼ばれています。
今回購入したのは「吉兆あゆ」。何が「吉兆」なのかというと、「若あゆ」がお守りの粽(ちまき)の形に包まれているからです。
本物の竹の皮に包まれています。
「吉兆あゆ」は、毎年、7月13日~16日に販売されます。
山鉾町の一つ「占出山町(うらでやまちょう)」の会所で、大極殿本舗が出張販売します。
でも今年は、出張販売はされず、大極殿本舗の店舗のみの販売になっています。
中には「若あゆ」が五つ入っています。値段は1200円(税込)です。一日20個限定だそうです。
ただ、この「若あゆ」は、5月のゴールデンウィークから9月中に販売されているものと同じです。粽型のありがたいパッケージに入った「若あゆ」が、限定販売なのです。
「鮎」は「神功(じんぐう)皇后」が「新羅国との戦い」前に「勝敗」を占った時に登場する魚です。
「新羅国との戦い」とは、いわゆる神功皇后が行った「征服戦争」です。神功皇后は、神の神託により、朝鮮半島へ出兵しました。そして朝鮮半島の新羅国との戦いに勝利し、朝鮮半島の広い地域を統治したです。
出兵前、「神功皇后」は、もし魚がすぐに釣れたら、戦いに勝利するという願掛けをしました。
そして、釣りを始めた途端、魚はすぐに釣れ、戦いに勝利したという逸話があります。その時釣れた魚が「鮎」だったらしいのです。この逸話より、魚偏に「占」と書いて、「鮎」と呼ぶのだそうです。
占出山町では、「神功皇后」を祀っています。山鉾の上に「神功皇后」の人形(ご神体)を載せ、山鉾巡行をします。
「神功皇后」は、新羅国との戦いに出兵したとき、お腹には次の天皇になる「応神(おうじん)天皇」がいました。戦いには勝利、地元に帰った後無事、「応神天皇」を出産しました。
その逸話より、「神功皇后」は安産の神として、占出山町では崇められています。
ちなみに今年、「占出山町」では山鉾建てを見送りました。これもコロナの影響です。
「大極殿本舗」は、1885年に創業されました。「大極殿本舗」といえば「カステラ」ですね。ここが、京都でいち早く、カステラの製造販売を始めました。1895年のことでした。
ショーウインドウには、「檜扇(ひおうぎ)」も活けられていました。檜扇は「厄除け」の植物とされています。
京都では、祇園祭期間中、山鉾町では、檜扇を飾る文化があるのです。
【大極殿本舗】
店舗情報はこちら→大極殿本舗 本店 – 烏丸/和菓子 [食べログ] (tabelog.com)
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