京都は、ますます暑くなってきました。朝から蒸し蒸ししています。
こんな陽気に「しめた!」とばかりに、「ワルナスビ(ナス科)」が日に日に勢いよく生長しています。
いつも散歩する高野川の土手にもワルナスビのお花が目立ってきました。
名前の通り、ナスの仲間です。花がナスの花によく似ています。皆さんも一度は見たことがあるかもしれませんね。
そして、やがて実もちゃんと生ります。ミニトマトのような小さい可愛らしい実です。しかし、実をはじめ体全体に「ソラニン(ジャガイモの芽にも含まれています)」などの有毒物質が含まれているので、食べるこはできません。
家畜が食べて、中毒死することもあるそうです。
「悪魔のトマト(Devil’s tomato)」や「ソドムのリンゴ(Apple of Sodom)」と呼ばれることもあるそうです→ソドムのリンゴ – Wikipedia
日本では、1906年に千葉県成田市にあった「下総御料牧場(しもふさごりょうぼくじょう)」で牧野富太郎博士が始めて発見しました。アメリカが原産だそうです。
今は、日本全国、世界各地に分布しているそうです。すごい強いやつですね!
牧野富太郎博士は、「悪いナスビ」だから「ワルナスビ」と名付けたそうです。よっぽど悪いやつと思ったのでしょうか?これ以上「悪い名前」はないような名前です。
「御料牧場」とは、皇室で用いれられる農・畜産物を作っている農場のことです。成田空港の建設と共に「下総御料牧場(しもふさごりょうぼくじょう)」は閉鎖され、現在は、栃木県塩谷郡高根沢町に移転されています。
「御料牧場」で生産された食料品はまずは一般に出回ることがないそうです。まさに皇室専門の牧場なのですね。
しかし、2011年3月11日の「東日本大震災」の時、天皇・皇后の意向で、「御料牧場」で生産された食料品が被災された方々へ提供されたことがあったようです。
ワルナスビは繁殖力がとても旺盛で、完全に駆除することが難しい植物です。
ワルナスビは環境省から「生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)」に指定を受けています。
「生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)」とは、法律で規制や防御の対象となっている「特定外来生物」に準ずる外来種を指します。ただ、調査不足や「特定外来生物」に適するか否かの検討中の外来種です。
148種類の生物が「生態系被害防止外来種(旧要注意外来生物)」に指定を受けています。
「外来種問題」を説明した環境省作成の動画があります。わかりやすく、興味深い動画でした。是非一度ご覧いただきたいです↓↓↓
(このブログ上ではご視聴できません。下の画面にある「Youtubeで見る」をクリックしてご覧ください。お手数おかけ致しまして、すみません。)
C’est une vidéo en japonais qui explique les ” problèmes sur les espèces invasives “. Cette vidéo a été faite par le ministère de l’Environnement du Japon.
【花言葉】
「いたずら」。毒もあり、駆除も難しい「ワルナスビ」をよく表している花言葉だと思います。
Son langage des fleurs est ” Malice “.
これから晩秋まで咲き続けるお花です。トゲもありますので観察する時はご注意下さいね。
高野川にて。
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