伏見稲荷大社は「千本鳥居」で有名です。稲荷山(標高233m)の山頂を通る巡礼路「お山めぐり」は約4㎞あります。そこに千本ならず、4000~5000の人が通れる鳥居が連なり、ところどころに祀られる小さな鳥居を合わせると約10000本の鳥居があるそうです。
昨日「お山めぐり」を久しぶりにしてきました。僕は鳥居の建立年を見るのが好きです。ほんとつい最近建てられたものから古いものまで様々です。ふと「現存する一番古い鳥居はいつ建てられたのだろう?」と思い、探しながらお山めぐりをしてました。そして僕が見つけた一番古い鳥居は、「明治44年6月」の建立でした。西暦でいうと「1911年6月」です。今から113年前の鳥居ですね。ただ鳥居は「木製」が通常です。
木製の鳥居の寿命は、大きさや設置場所、塗り替えの有無によって変わりますが、10年もたないものもあるそうです。平均的には20年くらいみたいですね。
113年の鳥居は花崗岩で作られているようでした。石なので木よりもずっともちますよね。昔の鳥居はではどれも石製だったのでしょうか?そのことに関し伏見稲荷大社に直接お尋ねしたところ、場所によって、石しか建てられない場所、また木の場所があるらしく、それは今も昔も一緒だそうです。要は、現在も場所によっては「石製」の鳥居が建つ可能性はあるそうです。ただほとんどが木製である(あった)のは、そうみたいです。
江戸時代の初期には、境内の入り口にしか鳥居はなかったそうです。それが、ある商人が願掛けをしたところ大成功をおさめ、そこからお山めぐりがブームになったそうです。そして、「願いが通った」お礼と「願いが通る」ように願掛けする意味で、鳥居が奉納されるようになり、今の「千本鳥居」の形になったそうです。
ちなみに、漫画家の蛭子能収(えびすかずよし)さん(同名の別人の可能性もあるとは思いますが)の奉納された鳥居もありました。蛭子さんだけでなく鳥居を奉納された全ての人に、それぞれの思いがあり、その「思い」が集まった場所が、この「千本鳥居」なのだと思います。
インスタ映えか何かはわかりませんが、ポーズをして写真を撮ってはる方は多く見ます。僕は全面的にはそれを否定はしません。撮りたい気持ちもわかります。ただ、自分たちは「聖なる地にいる」という意識さえ持っていただければ、と思うばかりです。
余談ですが、昨日お山めぐりをしたとき、長者社(刀鍛冶や職人の信仰を集めている。それは社に井戸があり、天皇の命令によって刀を作っていたからだそうです。)の前のお茶屋の方がお話されたことが印象的でした。それは、ゴミを石の陰に隠して捨てる外国人観光客がいるということです。僕はその話を聞いて、悲しい気持ちになりました。そして怒りも。ここは聖なる場所、神様が住まわれる場所です。その意識を持って欲しい。なので僕はお客さんを案内する時は、自分たちが「聖地」にいることを伝えます。同時に、聖地に限らずですが、ゴミは持って帰ってね、ということは伝えます。
Hier, j’ai fait un tour de la montagne sacrée en passant par les Torii (portique rouge shintoïste) dans le sanctuaire shinto, Fushimiinari Taisha. On appelle ce tunnel de Torii ” mille Torii “. Mais en réalité, il y a environ 4000 ou 5000 Torii par lequel on passe et ajoutant de petits Torii, ca fait envrion 10 000 Torii qui se trouvent là.
Et j’ai cherché le plus vieux Torii présent. C’était le Torii qui a été construit en juin 1911. Ce Torii était en granit. La pluspart de Torii est en bois. Mais il y a quelques Torii en pierre. Soit dit en passant, la longévité d’un Torii en bois semble environ 20 ans.
「令和6年8月建立」の鳥居。僕が見つけた中で最新の鳥居でした。
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