今日は朝からいい天気の京都です。日中は半袖で過ごしました。暖かい陽気もあったのですが、山に登って体が熱くなったので、半袖になりました。気持ちがよかったです。
前回(3月31日)に引き続き、今日も小塩山(おしおやま:標高642m)↓↓↓に登ってきました。約一週間ぶりの小塩山です。この山は京都の南西部、西山山地の一角にあります。
ふもとの大原野神社(おおはらのじんじゃ)、花の寺で有名な勝持寺(しょうじじ)の前を通って小塩山山頂まで、舗装道路が通っています。距離にしたら約6kmくらい、1時間半ほどで登れます。
今回もカタクリと、前回会えなかった「ギフチョウ」に会いに登りました。前回の小塩山カタクリ紀行はこちらをご覧ください→https://kyoto-taketo.com/2021/04/03/plante-65/
「カタクリ」は信州や東北ではよく見られますが、近畿以西ではとても貴重な植物です。小塩山は京都では貴重なカタクリの生育地です。
今日行ったら、カタクリは満開でした!最高にきれいでした!!
そして、念願の「ギフチョウ」↓↓↓に会えました!!!なんていう美しさでしょう!たまりません!
ただ、よく見ると、写真のギフチョウの後翅(こうし)の尾状突起がありません。鳥かなにかにつつかれたのでしょうか?こういう蝶はよく見かけます。それでも「今」この瞬間を懸命に生きているように見えます。その姿に僕は感動しました。
ギフチョウはアゲハチョウの仲間の蝶です。日本固有の蝶です。現在、日本海側では割と生息しているようですが、太平洋側ではほぼ絶滅状態だそうです。
京都府南部では、小塩山が唯一の生息地みたいです。京都北部では福知山市に結構いるみたいです。
「春の女神」と呼ばれるギフチョウは、小塩山では4月初旬の短い期間だけ姿を現します。今年は例年に比べて10日ほど出現が早かったそうです。カタクリの開花も同じくらい早かったそうです。
ギフチョウはカタクリの花を好みます。日中の気温が15℃以上になったら現れるみたいです。また曇りの日は飛ばないのだそうです。とても繊細な蝶みたいです。
僕は今から35年ほど前、蝶の採集に夢中になっていました。その当時は兵庫県の西宮に住んでいて、シーズンになると、武田尾までよくでかけました。武田尾はギフチョウの生息地で有名な兵庫の温泉のある村です。僕は「ギフチョウ」に会いたくて仕方ありませんでした。しかし、その当時でもギフチョウの数は激減しており、結局会えずじまいでした。
今回、僕は初めて、野生のギフチョウに会うことができました。35年分の夢は実現しました!とてもうれしかったです!何頭か飛んでいるのを見ることができました!撮影できたギフチョウの写真は上の写真が唯一ですが、僕は満足です。
カタクリがとてもきれいでした。連続して写真↓↓↓をお届けします!
珍しい白花のカタクリも生えていました↓↓↓
小塩山はカタクリの生育地で有名なところです。
しかし、ただそこに生えているわけではなく、地元のボランティアの方々が生育地に囲いを作り、獣害から守ってくれているのでカタクリは生き延びているのです。イノシシがカタクリを食べにくるのを防いでいます。そうでもしない限り、今頃は「小塩山のカタクリ」は絶滅していたかもしれないみたいです。
囲いに入れる期間は毎年決まっています。今年は4月4日から25日になっています。
小塩山のカタクリを守っているのは、「西山自然保護ネットワーク」の方々です。1999年4月に「小塩山のカタクリを保護する」目的で結成されたボランティア団体です。
僕も微力ながら「西山自然保護ネットワーク」の会員になりました。会費は年間500円です。年に2回、小塩山のカタクリやギフチョウ、環境や活動について書かれた冊子が郵送されます。
詳しくは、「西山自然保護ネットワーク」のホームページをご覧ください→http://www.nishiyamanet.sakura.ne.jp/
今日行ったら、ネットワークの方々が「カタクリの生育調査」をされていました。彼らは、「1年目のカタクリ」を発見する度に歓喜を上げていました。こちらが「1年目のカタクリ」です↓↓↓
種子から発芽したばかりの個体なので「実生(みしょう)」と呼ばれます。写真をよく見ると、葉の先に「種」がついているのが見えます。
カタクリは花をつけるまで、7~9年かかる(下の図では8年目以降となっていますね)、成長がゆっくりな植物です。種から発芽して、これから大きくなっていく「カタクリ」、一時期は絶滅の危機にあった「小塩山のカタクリ」、そんなカタクリの新たな命を見つけたら、歓喜したくなるお気持ちもよくわかる気がしました。
愛情を持って「カタクリ」を守ってくださっているネットワークのボランティアの方々へ「今日、ステキなカタクリたちを見せていただきありがとうございました」と言いたいです。
京都・小塩山にて。
【植物の名前が知りたい方へ】
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3.「マイページ」を開き、サイト上の「Q&A」より「質問」と「知りたい植物の写真」を投稿します。
4.割と短時間で専門家の方の返信が来ます。
僕は、今まで2回、質問をしてみました。返信内容は的確で、信用できると思いました。
アプリとか図鑑とかと違い、直接、人に質問できるのがいいなと思いました。
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