今朝の京都はどんよりした曇り空、冬に逆戻りしたかのようなとても寒い朝でした。
最近、高野川沿いを散歩していたら見かけるかわいいお花があります。
「ノヂシャ(スイカズラ科もしくはオミナエシ科)」です。
ヨーロッパ原産で、日本では1886年東京で初めて見つかったという情報と江戸時代に長崎で栽培されていたものが野生化したという情報がネットに出てました。どちらが本当なのでしょうかね?いずれにせよ、ヨーロッパからはるばるやって来てくれた植物みたいですね。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパではサラダとしてよく食べられるそうです。また、フランス料理でもおなじみの食材だそうです。フランス好きの方ならすでにご存じの方も多いかもしれませんね。
フランス語では、Mâche(マーシュ)、英語では、lamb’s lettuce(ラムズレタス:羊が好んで食べるため)またはcorn salad(コーンサラダ:小麦畑によく生えているため。コーンには小麦・大麦などの穀物の意味もあるそうです。)といいます。
スーパーでも取り扱っているところがあるようですが、まだまだ広く流通はしていないみたいです。皆さんのご近所のスーパーで見られたことはありますか?
また通販などで種子も購入できます↓↓↓ プランターなどで簡単に栽培でき、収穫まで40~50日でいけるそうです。
でも野生で生えているので、生態系を壊さない配慮をしつつ、少し自然からおすそわけをいただいてもいいかもしれませんね。
グリーンフィールド ハーブ有機種子 コーンサラダ/マーシュ [小袋] A008
実際、葉っぱをちぎって食べてみました。くせはなく、ミントのまでとはいきませんが清涼感があり、ほんのり甘く、とてもおいしかったです!ついつい何枚も食べてしまいました。
生でもいいですし、さっと茹でて食べてもよさそうです。ただ後述しますが、ビタミンCを多く含む(レモンの3倍という情報も!)ため、熱に弱いビタミンCを摂取するには、生(サラダやカルパッチョなど)で食べるのがベストみたいです。
スモークサーモンやビネガー系のドレッシングともよく合うみたいです♬
それこそ、食べ方は、もしヨーロッパのお友達がいましたら、「どう食べたらおいしいの?」って聞いてみるのが一番良さそうです。僕にもヨーロッパのお友達がたくさんいるので、聞いてみたいと思います!おいしそうなレシピがあれば、このブログで発表したいと思います。
マーシュは栄養価が高い野菜としても知られているようです。
メラニン色素の生成を抑え、シミを防ぐ効果が期待できる「ビタミンC」をはじめ、三大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂質)の代謝に関与している「ナイアシン」、皮膚や粘膜、髪の健康維持に欠かせない「β-カロテン」や「ビタミンB1」「ビタミンB12」「鉄分」などを多く含むそうです。
【塔の上のラプンツェル】
2010年のディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の主人公「ラプンツェル」は、この植物「ノヂシャ」を表すみたいですね(「ラプンツェル」といわれる植物はノヂシャやキキョウ科の植物など複数存在するようです。)
なぜ「ノヂシャ」という名前がつけられたのかというと、それは映画の原作のグリム童話「ラプンツェル」を読むとわかります。あらすじの冒頭部分はこんなお話です↓↓↓
ある夫婦に子供が授かります。妻は魔女の庭に生えている「ラプンツェル(ノヂシャ)」が食べたくてしかたなくなります。夫が魔女に頼みます。そして魔女は言います「好きなだけ持っていってもいいぞ。その代わり生まれた子供は私がもらうぞ」と。
生まれた子供(女の子)は約束通り魔女に渡され、「ラプンツェル」と名付けられます。その後、子供は塔の上に監禁され生きることになります、18年もの長い間…
詳しい原作のあらすじはこちらから→グリム童話「ラプンツェル」
グリム童話の原作と映画ではストーリーがだいぶ違うみたいです。
ディズニー好きな方ならこの映画をお好きな方もたくさんいるのではと思いました。ちなみにこの映画はディズニー初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」として話題になったみたいです。
詳しい映画のあらすじはこちらから→ディズニーアニメ「塔の上のラプンツェル」
でも実は、僕はまだちゃんとこのアニメ映画みたことがありません。
そこで、とりあえず、Youtubeで関連する動画を見てみました。
主人公たちが歌う「輝く未来(フランス語版:Je veux y croire)」が切なくも美しいメロディーでいいなと思いました。未来への希望を歌っているようです。このブログでは、フランス語版を紹介します↓↓↓
Selon une théorie, la “Raiponce ” représente la ” mâche “. La mâche est étroitement lié à l’histoire originaire de ce film dans les contes de l’enfance et du foyer écrits par les frères Grimm
ノヂシャの花言葉は「粘り強い性格」、「約束を守る」だそうです。
身近に生えるどこにでもあるような植物にも、「たくさんのお話」があるみたいですね。面白いです。今日のブログでも野草からアニメ映画の話まで発展しました。
植物と人との関わりの中で生み出されるお話。実際ノヂシャは「妊婦さんが食べるとよい」とされているそうです。
このように、お話の裏には「リアルな裏付け」があるようです。「なぜこのお話ができたのか?」というところを探っていくと面白い発見がありそうです♬
これからもこのブログで、それぞれの植物の持つ「お話」を紹介できたらいいなって思っています。
京都・高野川にて。
【植物の名前が知りたい方へ】
道端などで知らない植物を見つけた時「この植物なんていう名前だろう?」って思われた方もいるかもしれません。
そんな時は、
専門家に質問ができ、結構早くに返信が返ってくる「エバーグリーン」というサイトが便利だと思います。
ご利用手順は簡単です↓↓↓
1. サイトを開き(クリック)→https://love-evergreen.com/
2.サイトに登録(無料)。
・登録後は「マイページ」がサイト上に自動で作成されます。
3.「マイページ」を開き、サイト上の「Q&A」より「質問」と「知りたい植物の写真」を投稿します。
4.割と短時間で専門家の方の返信が来ます。
僕は、今まで2回、質問をしてみました。返信内容は的確で、信用できると思いました。
アプリとか図鑑とかと違い、直接、人に質問できるのがいいなと思いました。
【おすすめ図鑑紹介】
僕の愛用している「学生版 牧野日本植物図鑑」です。この図鑑にある、牧野富太郎博士が描いた植物たちの絵が緻密で、素晴らしいです。一生ものにする価値がある図鑑だと思います。
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