高速道路で関空に向かう時、京都の町を出て広い田園地帯が広がりだす辺り、左手の丘の上に「天守閣」が見えます。
僕はよく、フランス語ガイドとして、帰国されるお客様を関空へバスでお送りする仕事をしました。
必ず「丘の上にお城が見えます!」とお客様に案内してました。お客様はお城を見ては驚かれ、帰国前の「思い出」になっていたわけです。
でも実際このお城は、豊臣秀吉が建てた「伏見桃山城」の本物ではなく、「模擬天守閣」です。
僕は久ぶりに来ました。前来た時は「模擬感」がありましたが、今日見たらちょっと「貫禄」を感じました♬ 月日が流れていくとより「本物」に近い感じを醸し出してくるのかなと思いました♫
この「お城」の正体は、「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地の目玉の一つでした。
この遊園地は1964年、新幹線や東京オリンピックが開かれた高度成長期真っただ中に造られた遊園地だそうです。
2003年、来客数も減り、経営困難になりその遊園地は閉園してしまいました。
その後は「伏見桃山運動公園」として整備されました。
その時に「お城」も取り壊される予定でした。
しかし、伏見区民の多くの要望により残されました。
現在も多くの人に愛されているようです♬
ちなみにこの「伏見桃山城」は立ち入り禁止です。
その理由は「耐震強度の基準を満たしていない」可能性があるからだそうです。
NHKの「ブラタモリ」でタモリさんが登っていましたが、それは特別な計らいだったようです。
実際の伏見桃山城が建っていた場所とは少し違うところに「模擬天守閣」は建っていますが、どちらの城も見晴らしがいい所に建っている(いた)ことに違いないみたいです。
そこは二大都市であった大坂も京都も「にらめる」場所。同時に一般の庶民たちが仰ぎ見る場所でもありました。
まさに天下人秀吉の威厳を示すのにふさわしい場所に建っていたのですね。
その伏見桃山城で秀吉は亡くなっています。人たちを見下ろす場所で亡くなるなんて、最期の最期まで秀吉は「天下人」だったんだなって思いました。
【伏見桃山運動公園】
HP : 伏見桃山城運動公園 | 京都市地域体育館・運動公園 | 右京・中京・山科・桂川・久世・醍醐・伏見東部・伏見北堀公園地域体育館と運動公園の総合情報サイト (kyoto-taiikukan.com)
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