京都市の北部にある「深泥池(みどろがいけ/みぞろがいけ)」に数羽のヨシガモが越冬中です。
昨日見に行ったら、オスのヨシガモ(カモ科)は立派な鎌状の「三列風切(さんれつかざきり)」の羽をつけていました。後ろにひょこっと垂れ下がるように出ている羽がそうです↓↓↓
この羽を持つと「結婚の準備ができました」という合図。メスに結婚のアピールをするときです。
カモ類のオスは、結婚の準備ができると「生殖羽(せいしょくう)」に換羽(かんう:古い羽毛が抜けて、新しく生え換わること)します。
ヨシガモの「三列風切」も「生殖羽」の一つです。
生殖羽は一般的にとても美しく、雌ガモだけでなく、人の目も引きますね♬
下の写真↓↓↓のヨシガモは生殖羽に換わる前です。この状態を「エクリプス」と呼ぶようです。
「エクリプス」は一度生殖羽になったオスが繁殖期を終え、地味な羽になった状態を指すようです。
そしてまた繁殖期になると「エクリプス」から「生殖羽」に換羽するのです。
このヨシガモ↓↓↓は2021年11月21日に撮影しました。場所は二条城外堀です。
先日、二条城外堀を見てみましたが、ヨシガモは1羽も確認できませんでした。どこか飛んでいったのでしょうか?事情はよくわかりません。一羽もいなかったので少し寂しかったです。
ひょっとすると、深泥池まで行ったのかもしれませんね。
その二つのヨシガモを並べてみると「変身」の様子が一目瞭然です。
ヨシガモは「ナポレオンハット」の愛称を持つカモです。
頭の形が三角形をしていて、ナポレオンが被っていた帽子に似ているからです。
面白くてかっこいい愛称だと思います♬
光の当たり具合で、きれいな緑に輝く頭。生殖羽の「三列風切」が凛々しい。
僕が好きなカモの仲間の一つです!
メスです。写真ではまだ生殖羽に換わる前のエクリプスに見えます。
後ろに出ている「三列風切」がまだ橙色がかっていないように見えるからです。
春の渡りの季節まで、深泥池でヨシガモは観察できます♬
【深泥池】
深泥池は、周囲1540m、面積9.2ha の池。
およそ1万年前の氷河期に生きていた生物が今もなお、この池で生きていることで有名。
ここに住むすべての生き物は天然記念物に指定されている→関連記事:タヌキモ 食虫植物 絶滅危惧種 深泥池 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
怪談「幽霊タクシー」の起源の池といわれる→関連記事:ヨシガモ 「ナポレオンハット」の名をもつカモ 深泥池にて | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
【カモ図鑑】
日本では約30種類のカモの仲間が見れるそうです。そんなカモたちを網羅した図鑑、その名も「日本のカモ識別図鑑」というものがあります。
僕も所有しています。とても面白い図鑑だと思います!内容は濃く、しかもわかりやすく説明されています。図や写真もとてもきれいで眺めているだけでも楽しくなります!
カモ図鑑の決定版的図鑑だと思います!すばらしい図鑑だと思います。
カモにご興味がある方は是非一冊お手元にいかがですか?おすすめです!!(下の画像をクリックするとAmazonのページへ飛び、購入することができます。)
決定版 日本のカモ識別図鑑: 日本産カモの全羽衣をイラストと写真で詳述
「カモハンドブック」というなるものもあります。
【鳥の名前が知りたい方へ】
「日本の野鳥識別図鑑」というサイト内の「鳥の名前質問コーナー」が便利だと思います。
「鳥の名前質問コーナー」に、調べたい鳥の写真と撮影地、日時を投稿すると、コミュニティの参加者から回答が来るシステムです。
僕もよく利用しています。
リンクはこちら→鳥の名前質問コーナー – 日本の野鳥識別図鑑 (zukan.com)
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