世界遺産・下鴨神社境内に一軒のお茶屋があります。
「休憩処 さるや(以下さるや)」です。
「さるや」の名物、「申餅とほうじ茶のセット(税込400円)」をいただきました。
このメニューは一年中いただくことができます。
「申餅」は、小豆の煮汁で色を染めたお餅の中に蜜漬けした小豆を入れた和菓子です。
昔、葵祭中の申の日に神前にお供えし、食していたお菓子だそうです。
そのお菓子を140年ぶりに復元したのがこの「申餅」です。
食べることで身体を清め、元気をもらい、無事息災に過ごせるようにとお祈りした故事にならってできたお菓子です。
申(猿)は縁起物です。「災いが去る(猿)」といいます。京都では、災いがやって来るという鬼門の方角である北東に猿の置物を置く神社やお寺があります。京都御所の北東角にも「猿」がいます♬
「申餅」を食べたら元気になる!というわけです♪
また小豆の煮汁で染まった色を「朱華(はねず)色」というそうです。黄色がかった薄い赤色のことで、万葉集にもその名が出てくる伝統色のひとつです。「朱華色」は、明け方の一瞬、空面が薄あかね色に染まる様子を表した色だそうです。それは、「命の生まれる瞬間」を表すとされていて、縁起のいい色みたいですね♬
「さるや」を訪れたのは昨日、雨の中でした。寒い日でした。
炊かれていたストーブが店内を温かくしていて、申餅と温かいほうじ茶で身も心も温かくなり、幸せな一時を過ごせました。
実は、この「さるや」、京都で有名な和菓子屋(特にわらび餅で有名)「宝泉(ほうせん)」が出しているお店なのです。
僕はその「宝泉」の御主人と、毎朝の高野川の散歩の時よくお会いします。
とてもお優しい方です。福の神のような方です。
生粋の京都人の方で、1代で今の「宝泉」を築き上げたそうです。「さるや」も神社の中での出店ということで、並大抵のことではなかったようです。それを成し遂げられたことに誇りをお持ちです。そして何よりまずご家族を大切にすることを生きがいとされている、ほんと、素敵な方です。
「悔いを残すことなく人生を全うしたい、だからやりたいことをする。」そうおっしゃっていました。まさに、有言実行をされている方だと思いました。
下鴨神社へご参拝の折には「休憩処 さるや」で一服いかがですか?おすすめです♪
夏は「かき氷」が美味しいですよ♪ →かき氷 「休憩処 さるや」下鴨神社 | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
【休憩処 さるや】
休憩処 さるや | 下鴨神社 (shimogamo-jinja.or.jp)
【下鴨神社】
・正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。創祀の年代ははっきりしないが、紀元前にはすでに祀られていたようである。
・御祭神は玉依媛命(たまよりひめのみこと)と賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)。
・毎年5月15日に開かれる葵祭は下鴨神社と上賀茂神社の祭り。五穀豊穣を願って始められた。
・摂社「河合神社」に祀られる玉依媛命は美人の神様で有名。また末社「相生社(あいおいのやしろ)」は縁結びの神様で有名。どちらも参拝客が絶えない人気のスポット。
・関連リンク→ HP:下鴨神社|賀茂御祖神社 (shimogamo-jinja.or.jp)
・参拝時間:本殿の参拝時間は夏時間、冬時間があり、夏時間は午前5時30分から午後6時まで、冬時間は午前6時30分より午後5時まで。ただし、境内(糺の森)は24時間開放されている。
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