今年も京都御苑に「アオバズク(フクロウ科)」が帰ってきてくれました。
アオバズクは渡り鳥です。南方からやってきます。
毎年、
「葵祭」のころ渡ってきます(葵祭は5月15日)。
「祇園祭」の頃、子育てをします(祇園祭は7月)。
「時代祭り」の頃、去っていきます(時代祭りは10月22日)。
アオバズクは京都では、京都らしく、三大祭に合わせた生活サイクルを送っているようです。
アオバズクはクスノキなどの大木の樹洞に巣を作ります。
夜⾏性の⿃なので昼間は枝に留まって休んでいることが多いようです。写真のアオバズク↓↓↓も⽬を閉じて、休んでいる様⼦です。
今年は来るのが遅かった気もします。
去年、巣からヒナが落ちて死んでしまうという出来事がありました。どうも、アオバズクを見に来た人たちが騒がしかったようで、驚いて巣から飛びだして、落ちてしまったようなのです。
僕はその話を聞いて、今年は警戒してやってこないのではないか?とも思っていました。
しかし、昨日何の気なしに見に行ったら帰ってきてました。
僕はとても安心しました。「おかえり」と声をかけてあげました。
環境省京都御苑管理事務所では「アオバズク」を守る取り組みをしています。
例えば、樹の上に巣箱を設置しています。
その巣箱のある樹の周りをロープで囲い、立ち入り禁止にしています。
そして下記のような「厳守事項」をロープに張り、来る人たちに知らせています。
日本野鳥の会・京都支部のHP にも「アオバズク」を観察する際に気を付けて欲しいことが書いてありました。とてもわかりやすく詳しく書いてます。ご興味あれば是非ご覧ください→アオバズクのひなが無事に育って南へ渡るように日本野鳥の会 京都支部 (wbsj-kyoto.net)
「アオバズク」はとても繊細な鳥です。
今年は無事、子育てを終えてほしいです。秋に何事もなく南方へ帰って行ってほしいです。
人間が原因で、ストレスを与えてしまうのは残念でたまりません。ましてや「ヒナが死んだ」というニュースは二度と聞きたくありません。
僕はそっと見守ろうと思います。
京都御苑にて。
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