今日の京都は曇が多い空ですが、空気がひんやりしていて気持ちがよかったです。朝晩はまだまだ冷えますね。
「蹴上浄水場(けあげじょうすいじょう)」のツツジが見頃を迎えています。例年より1週間ほど開花が早いみたいです。春先の暖かさや日照時間の長さが影響したようです。
蹴上浄水場は琵琶湖疎水から取り込んだ水を浄化する施設です。
給水能力は1日最大19万8000㎥です。
傾斜地に造られたことから、傾斜が崩れないようにツツジが植えられています。
毎年、ゴールデンウィーク時期に満開になり一般公開されるのですが、今年は昨年に引き続きコロナの影響で開催が中止されました(ちなみに一般公開は大正時代:1912-1926に始まったみたいです)。
今年は構内には入場できませんが、外からでもツツジはよく見えます。
約11万㎡の敷地に約4900株、オオムラサキツツジなど7品種のツツジが植えられています。傾斜地に植えられているため、斜面一杯を覆うツツジたちがよく見えます。色とりどりのツツジがモザイクになり、とても美しいです。
ちなみに11万㎡の広さは、フランスのリュクサンブール公園(約22万㎡)の二分の一、甲子園球場(約3万8500㎡)の三分の一の広さに相当します。
では、「琵琶湖疎水」とは何のでしょうか?
琵琶湖疎水は1890年に完成した運河です。名前の通り、琵琶湖より水を引いています。
琵琶湖疎水には、主に3つの運河があります。大津市観音寺から京都市伏見区堀詰町までの全長約20kmの「第1疏水」、全線トンネルで第1疏水の北側を並行する全長約7.4kmの「第2疏水」、京都市左京区の蹴上付近から分岐し北白川に至る全長約3.3kmの「疏水分線」です。完成より130年以上経っていますが、今も現役で活躍しています。
「琵琶湖疎水」建設の背景には、1869年の遷都(首都が京都から東京に移った)があります。遷都以降、京都は人口も減り、産業も衰えていきます。
そんな京都を盛り上げるため、当時の京都府知事であった北垣国道が琵琶湖疎水建設計画を打ち出します。琵琶湖から京都へ水を引く(運河を作る)計画です。疎水ができることで、①運河を通って人や物の流通をよりスムーズにでき(運河のない頃の京都―大津間の輸送は山を越えないといけなく、かつ人や馬が運んだため大規模な輸送は難しかった)②農業用かんがいを引くこと③飲み水の確保④運河の水の流れを利用した水力発電を可能にすることができると考えたのです。
「蹴上浄水場」は③の飲み水の確保に役に立っています。
ちなみに、桜並木で有名な「哲学の道」沿いに流れている運河は、「疎水分線」です。
今年の哲学の道の「桜」はこちらのブログ記事をご覧ください→
・哲学の道のサクラ1 満開に近づいています! | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
・哲学の道のサクラ2 満開です! 名物、花筏も美しかったです! | Taketoの京都ブログ Ma vie à Kyoto (kyoto-taketo.com)
南禅寺の水道橋も琵琶湖疎水の一部です↓↓↓
Pour apprendre ” le canal du lac Biwa “, lisez le lien suivant, s.v.p.. → Canal du lac Biwa — Wikipédia (wikipedia.org)
京都でも「緊急事態宣言」が出ており、不要不急の外出はできません。
そんな中、健康維持のための散歩の時に出会った色とりどりの花たちが心を癒してくれました。
En ce moment, à Kyoto, on ne peut pas sortir sans nécessité, ni urgence sous l’état d’urgence à cause de la covid-19. Mais, pour maintenir la bonne santé, on peut se promener en dehors. Lors de ma promenande d’aujourd’hui, ce beau paysage des azalées m’a bien apaisé.
蹴上浄水場にて。
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