今朝の京都はすずしく、朝日の光がやわらかくさす気持ちのいい朝でした。
ヨメナ(キク科)が花盛りです。世に言う「野菊」とは、このヨメナを指すことも多いみたいです。ただ、ヨメナに似た植物(例えば、ノコンギク)も「野菊」というみたいです。
要は野生の菊に似た花が「野菊」なんですね。「野菊」という種類の植物は存在しないのです。
1981年の映画「野菊の墓」が「野菊」と聞いて思い出されます。松田聖子さん主演の映画でした。もう40年目の映画なんですね。
僕は、映画の存在は覚えていますが、その映画を見たわけでもなく、小説も読んだことがありません。ですので急遽ストーリーを調べてみました。恋愛物語みたいですね。それも結ばれない若い男女の淡い恋物語。切なくて泣ける物語みたいです。
ストーリーを文字で読んだだけで、切なさがこみ上げ、涙腺がゆるんでしまいました。詳しいストーリーはこちらのサイトを参照して下さい(アイコンをクリック!)→🌸
なぜ「野菊の墓」といいますと、話の最後に主人公の女性「民子」が心労で亡くなってしまい、そのお墓に主人公の男性「政夫」が野菊を供えたからです。
二人の思いが熱くなるころ「政夫」は「民子」に告白します。「民さんは野菊のような人だ。僕は野菊が大好きだ。」なんと遠回しな告白なんでしょう。
残念ながら、二人の周囲の無理解が好き同士の二人を永遠に引き裂いてしまい、「民子の死」という悲劇につながっていくのです。
今のこの世の中では考えられないような恋愛事情だと思います。この話の舞台は今から100年くらい前の明治末期。人の考え方が今の人とは違うことも多い時代だったようです。
少なくとも「ヨメナ」はその時代から生えていたってことですね。
一説には「嫁が好んで摘んだ」ことから「ヨメナ」の名前はきているようです。この嫁とは「野菊の墓」の時代のお嫁さんでしょうか?お家に飾るため摘んだのでしょうか?はたまた食用でしょうか?ヨメナの若芽は食べれるそうです。ヨメナご飯が有名みたいです。
どなたか「ヨメナご飯」食べたことある方いらっしゃいますか?おられましたら是非ご感想をコメント欄よりお送りいただければ嬉しいです。僕は食べたことがありません。お味が気になります。
京都・高野川にて。
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