イタドリ(タデ科)という植物をご存じでしょうか?若い芽は食用になります。スカンポという名前で親しまれています(地方によって呼び名は様々みたいです。イタンポ、ドングイ、スッポンなど)。
今朝見かけたイタドリはすっかり大きくなっていたのですが、茎や葉を口にしてみました。かすかに酸味がありスカンポ(酸模)と呼ばれていることに納得しました。
イタドリは雌株と雄株を持ちます。難しい言葉でいうと「雌雄異株(しゆういしゅ)」といいます。上の写真が雌株で、下が雄株です。
フランス語では「la renouée du Japon」、和訳すると「日本のタデ」といいます。数あるタデ類の中でも「日本の」とつく、代表的なタデの仲間です。ちなみに、フランス人のお友達が教えてくれたのですが、ヨーロッパにも同じイタドリがあるそうですが、有性生殖はしないのだそうです。有性生殖(雌株のめしべに雄株の花粉がついて生殖すること)は日本のイタドリだけがするとのことです。ヨーロッパでは地下茎で増えていく(竹みたいに)みたいです。にわかに信じがたいお話ですが…。もし詳しい方おられましたら、コメント下さい!よろしくお願いします。
植物には他にも、同じ株に女性も男性もある「雌雄同株(しゆうどうしゅ)」も多いですね。雌雄同株の中には、一つの株に両性花(一つの花におしべとめしべをもつ)を持つもの、単性花(雄花と雌花)を持つもの、両性花と単性花を持つものがあります。
基本子孫を残すためには、女性も男性も必要です(アメーバみたいに分裂して増える生物もありますが。)。上の説明みたいに、植物の女性の形、男性の形にはいろいろあります。
ふと思います。人間の性の形も様々ではないでしょうか?確かに一般的には女性がいて、男性がいます。異性がひかれあうことで子孫が増えるようになっています。でも同性がひかれあうこともあり、また一つの体に両性があったり、肉体の性と心で思う性が違うこともあります。
精神的には女性性、男性性の両方がどの人にもあるといわれています。
植物たちが美しいのは、自分自身の性をあるがままに受け入れて生きているからだと感じます。人も自分自身の性をあるがままに受け入れることで輝くのだと思います。僕は女性をつつみこめる男性性を持った男性です。
京都・高野川にて。
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