京都御苑の片隅で、「アオイスミレ(スミレ科)」が咲いていました。
アオイスミレは春先、西日本で一番早くに咲くスミレだそうです。葉っぱがフタバアオイの葉の形(「葵祭」の象徴の植物)に似ているのでその名が付いたそうです。
ちなみに「葵祭」とは毎年5月15日に行われる、下鴨、上賀茂神社のお祭りです。元々は「豊作」を祈るお祭りだったそうです。「斎王代(さいおうだい):皇室の使いとして祭りに参加した女性皇族の代理の女性」を乗せた御神輿を中心に、平安貴族の衣装を身にまとった人々の行列(路頭の儀)が8km(京都御所→下鴨神社→上賀茂神社)の道のりを行進する様は圧巻です。フタバアオイの葉が斎王代や御神輿、牛車などにつけられ、祭りに彩を添えます。
2020年は、路頭の儀がコロナの影響で中止になりました。今年は、行列が見れるのでしょうか?「葵祭」の詳しい情報はこちらから→https://ja.kyoto.travel/event/major/aoi/
さて、「アオイスミレ」の話に戻りましょう。アオイスミレ、なんてきれいなお花なんでしょう♬
僕は植物の中でスミレが特に好きです。色と形が好きです。それと片隅にひっそりと生えている姿が好きです。ちなみに、世界には約400種類のスミレの仲間があり、そのうち約50種類が日本に生えているそうです。
アオイスミレは低山の山林に生育しているスミレだそうです。ですので、平地の都会の片隅に咲いた「アオイスミレ」たちは貴重な存在だと思います。同時に、「京都御苑」の自然の豊かさを改めて思い出させてくれました。
このアオイスミレ、実は、暖冬の年には花が咲かないこともあるそうです。
でも、今年は咲いていました。そして僕は今日、生まれて初めて、アオイスミレを見ました。僕と出会ってくれて心より嬉しかったです。
京都・京都御苑にて。
おまけ:
僕の愛用している「学生版 牧野日本植物図鑑」です。この図鑑にある、牧野富太郎博士が描いた植物たちの絵が緻密で、素晴らしいです。
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