昨日、今朝と、京都御苑で「トラツグミ(ヒタキ科)」を見ました。
トラツグミは一年中日本で暮らしている鳥(留鳥)です。1月末くらいから山の方から京都御苑へ降りてきている様子です。
京都府レッドデータ2015では準絶滅危惧種に指定されています。個体数は少なくはないですが、近年減少しているそうです。
・関連リンク:トラツグミ|京都府レッドデータブック2015 (pref.kyoto.jp)
体長は約30㎝、ヒヨドリと同じくらいの大きさです。ツグミ類の中では最大の大きさを誇るようです。
Hier soir et ce matin j’ai vu une Grive dama dans le parc du palais impérial de Kyoto. Il paraît qu’elles viennent de rentrer de la montagne depuis la fin du mois de janvier. Voir la Grive dama dans ce parc me fait plaisir tous les hivers !
・Le chant de Grive dama : (1) 【Nostalgic Nature】 トラツグミ(鵺)の鳴き声 – YouTube
【鵺伝説】
「トラツグミ」は、伝説の妖怪、「鵺(ぬえ)」の正体だと言われています。
鵺伝説は、平安時代末期にさかのぼります。
鵺は、頭が猿、体が狸、手足が虎、尾が蛇という姿をしていました。毎晩のように、北東の方角から黒い雲に乗ってやって来ては、京都御所に住む天皇を怖がらせていました。
その鵺を退治したのが、源頼政(みなもとのよりまさ:1104‐1180)です。頼政が、鵺に向かって放ち、刺さった「矢」を洗った池が今も二条城の北西にある「二条公園」に残っています。
【le Yokaï ” Nouë “】
鵺の正体と言われるだけあり、体の縞模様は「鵺」に似ているみたいです。
姿だけではなく、鳴き声が鵺の正体と言われる由縁だったりするそうです。
トラツグミは、春から夏、夜から早朝に「ヒョー、ヒョー」という不気味な声でさえずります。そのさえずりにきっと、天皇も怖い思いをしていたのだと思います。
・トラツグミの鳴き声:(1) 【Nostalgic Nature】 トラツグミ(鵺)の鳴き声 – YouTube
【トラツグミ騒動】
鳴き声の正体を知らないと恐怖感が増すみたいです。
実際、日本各地で夜中に聞こえるトラツグミの鳴き声は「騒ぎ」の元になったようです。
例えば、「不審者が口笛を吹いている」「幽霊の声がする」「UFOの音がする」といった通報が警察にいったというエピソードも残っています。
昔は妖怪鵺に、今は不審者や幽霊、UFOに間違われるトラツグミ。ちょっとかわいそうな気もします…。
Selon des épisodes, de nos jours, son chant est tellement sinistre que l’on a informé la police de ce qu’il y avait un individu suspect qui siffle, qu’il y avait un fantôme qui parle, qu’il y avait un ovni qui émet quelque son sinistre, par exemple.
Autrefois, cet oiseau est assimilé à un Yokaï (monstre), de nos jours à un individu suspect, à un fantôme ou à un ovni à cause de son chant sinistre que l’on entend dans la nuit.
Je pense que cet oiseau est un peu pauvre… Mais il est superbe, non ?
・Le chant de Grive dama : (1) 【Nostalgic Nature】 トラツグミ(鵺)の鳴き声 – YouTube
【保護色】
黄色と黒の模様がまさに「トラ」に似ていますね。
この色が保護色になっているようで、落葉の上ではなかなか見つけにくいです。
皆さん、下の写真↓↓↓に1羽トラツグミが写っています。どこにいるかわかりますか?
Pourriez-vous trouver une Grive dama sur la photo ci-dessous ? Il a un bon mimétisme des couleurs comme un Ninja !
ドバトの向こう側にいました!
Elle était au delà des pigeons !!
京都御苑では、今の時期が一番トラツグミに会える機会が多いと思います。
一度その不気味な鳴き声、直接聞いてみたいものです♪ でも鳴くのが春から夏らしいです。その頃トラツグミは京都御苑にいるのかな?
2023年2月15日、京都府立植物園にて撮影↓↓↓黄色と黒の模様がよりはっきりしている個体でした。でも、光の加減によって写る画像の色に違いが出たのかもしれませんね。
【京都御苑】
HP:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会 (FNG.OR.JP)
24時間公園内に入ることができる。無料。
苑内には四季を通じて、約120種類以上の鳥類が生息している。
敷地面積は約90ヘクタール。
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僕もよく利用しています。
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「鳥の名前質問コーナー」に投稿するためには、ログインが必要です。
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トラツグミは まだ 出会ったことが ありません。
冬枯れの 落ち葉の地面では 羽の色が 完璧 な 保護色になって いますね。
昔 テレビから 聞こえてきた 「 鵺 の鳴く夜は 恐ろしい 」と いう 言葉を
思い出しました。 映画の キャッチコピー だったようです。
トラツグミが 伝説の その 鵺 とされている とは 知りませんでした。
でも なんだか トラツグミ が かわいそうですね ~
源 頼政の 鵺退治 の お話も まったく 知りませんでしたが
頼政 は 私にとっては 別のことで とても 興味を持った 人物 です。
平安末期 以仁王 を 奉じて 平氏追討のため 挙兵したものの
宇治川の戦い で敗れ 平等院で 自害した のだそうで
平等院境内にある お墓や 自害の 場所 も 何度か 訪れました。
また 挙兵した時に 醍醐から 宇治まで 通った とされる道 は
「 頼政道」 と 名付けられて 今に 伝えられているので
その地に立つと 歴史を 感じます。
Taketoさんの この記事で 頼政の「 鵺 退治 」の 武勇伝 のことも
知ることが でき 引き出しが ひとつ 増えて うれしい です。
カワセミさん
こんばんは。コメントありがとうございます!
僕も頼政のお墓、何度も訪れました。カワセミさんのコメントを読んで、源頼政のことをもっと知りたく思いました。
「頼政道」ってあるんですよ。全く知りませんでした。今度行って見ようと思います。
トラツグミは縄張り意識が強い鳥のようで、いつもだいたい同じ場所で見れます。
もしご興味あれば、メールで京都御苑で見れる場所、教えますよ♪
お久しぶりです。
ときどき拝見させていただいております。
ミコアイサとトラツグミの記事が印象的です。
ミコアイサのオスは本当にパンダのように見えるのですね。枚方市で撮られた写真がかわいらしいです。
トラツグミが保護色になっていることが、写真からよく分かりました。口を開けている写真はまるでトラツグミが人間に向かって何かをつぶやくか叫ぶかしているように見えます。
由来は花ではなかったのですが、ヤブレガサという花があることを教えてくださってとても勉強になりました。
お花のことも少しずつ知りたくて、Taketoさんの十月桜やロウバイの記事を楽しんでいます。
春が近づいていますのでまたいろいろなお花の記事も、報告いただけると嬉しいです。
破れ傘さん こんばんは。
コメントありがとうございます!
鳥たちにご興味を持っていただき、とても嬉しいです。
今日は昼間、温かかったですね♬ これから三寒四温の中、いろんなお花が咲き始めますね。僕は楽しみです♪
また僕が感動したお花をブログで紹介します。
楽しみにしていてくださいね ^-^Y