今日の午前中、京都御苑で月1回行われている「きのこ観察会」に参加してきました。
今回が第431回例会でした。今年で47年目を迎えている歴史のある観察会です。「京都御苑きのこ会」が主催しています。専門家の先生がキノコの生態や名前を優しく教えてくれます。
・「京都御苑きのこ会」のHPはこちらです(観察会のスケジュール、過去の観察会の動画などを見ることができます♬ キノコの名前を知りたい方はとても参考なると思います!)→ gyoenkinokokai.web.fc2.com
申し込み不要、無料でどなたでも参加できます。途中参加、途中退散OKの自由な観察会です。
毎回多くの方が参加されるようです。僕は今回で2回目でした。
子供が多く参加しています。子供たちはみんな熱心で、夢中にキノコを探したり、写真を撮っていました。この観察会は特に子供向けにキノコの魅力、自然の仕組み、命のことなどを丁寧に解説されています。子供向けの解説なので、大人でもわかりやすいです。
そんな長い歴史ある観察会の中で、3人の子供が自然分野の「博士」になり、現在活躍されているそうです。
子供の好奇心を育てる素敵な観察会です。観察会では子供が主役のようです。
ほんの一部ですが観察会で出会ったキノコを紹介したいと思います。
※京都御苑の生き物の採取は一切禁止です。
Dans la matinée, j’ai participé à l’événement de l’observation des champignons qui a eu lieu dans le parc du palais impérial de Kyoto. Cet événement a lieu tous les mois. N’importe quelle personne peut y participer sans inscription, ni d’argent.
Cet événement de l’observation a commencé il y a 47 ans. Il y a toujours beaucoup d’enfants comme participants. Donc l’expert qui dirige cet événement parle des champignons facilement pour faire comprendre aux enfants. Cela veut dire que c’est facile de comprendre pour les adultes aussi.
Dans l’histoire de cet événement de 47 ans, il paraît qu’il y a trois enfants qui y avaient participé, qui sont devenus docteurs dans le domaine des sciences naturelles. Donc, cet événement permet de développer la curiosité des enfants. C’est son objet principal !
Je vous présente ci-dessous une partie des champignons que nous avons découverts dans cet événement d’aujourd’hui.
・ヌメリスギタケモドキ(モエギタケ科)
マテバシイ(ブナ科)に生えていました。キノコが生えているといこうことは、このマテバシイは弱っている状態だということです。
キノコは弱っている木に生え、その木を食べます。そして木が朽ち、土に還るのを手伝っています。
「キノコは樹木の代弁者」。弱った木は自分が弱っていることを口には出せませんが、キノコが生えることで弱っていることを示すことができるのですね。
このキノコのように、弱った木に生えて木を腐らすキノコを「木材腐朽菌」というそうです。
・アラゲキクラゲ(キクラゲ科)
木材腐朽菌。ラーメンに入っているキクラゲはこのキノコなのだそうです。
・カイガラタケ(タマチョレイタケ科)
木材腐朽菌。朽ちた樹にたくさん生えていました。この木はやがてキノコのおかげもあり、土に還るのでしょうね。
・ニクウスバタケ(マクカワタケ科)
木材腐朽菌。木の根っこに生えていました。色が鮮やかできれいでした。
・カニノツメ(アカカゴタケ科)
名前の通りカニノツメそっくりですね♬ 先端の黒い部分は「グレバ」というそうです。この部分に胞子があって、ハエなどの昆虫に運ばすのだそうです。そのハエをおびき寄せるため、においを発します。そのにおいはとても臭いです。「人糞」のようなにおいがします。これも子孫を残す戦略のようですね♬
これから出てくるカニノツメも結構ありました。
・ヒメツチグリ属
いわゆる「ツチグリ」とは全然違う種類なのだそうです。珍しいキノコのようです。
知らないと、白くカビた剥いたミカンのようですね!?
【キノコは森の掃除屋さん】
L’expert a dit que les champignons étaient nettoyeur de la forêt. Grâce à eux, la nature circule bien et la terre devient propre.
キノコは「森のそうじ屋」と先生が言われていました。
キノコや菌類が植物や動物の遺骸を食べることで、それらの有機物が土に還ることができる。その土からまたキノコが生え、植物が生え、それを食べる動物がよってくる。
このように自然は循環しているのですね。キノコはその自然の循環に大きな役割を果たしているのですね。
キノコがいない時代、それは石炭紀(今から約3億満年前くらい)と呼ばれた時代、枯れた木を分解できる生物がいなかったそうです。そのため枯れた木がそのまま残り、石炭ができたのだそうです。
今はキノコがいるため、枯れた木で地上を覆いつくされることもなく、地上はきれいにお掃除されているのですね♬
今回の観察会に参加して、またさらに「キノコの偉大さ」を知ることができました♫
【京都御苑】
・HP:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会 (FNG.OR.JP)
・24時間公園内に入ることができる。無料。
・苑内には四季を通じて、400種類以上のキノコが生息している。
・苑内の生き物の採取は一切禁止。
・敷地面積は約90ヘクタール。
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