今日9月9日は、「重陽の節句」ですね。
重陽とは「陽が重なる」日、すなわち陽の数字(奇数)が重なる日を指します。陽の数字は、縁起のいい数字だそうです。しかもこの日は、陽の数字の中で最大な「9」が重なる日なので、パワーも最大な日なのだそうです。
下京区にある市比賣神社(いちひめじんじゃ)では、「着せ綿(きせわた)」が行われていました。
Lien : Fête du double neuf — Wikipédia (wikipedia.org)
【着せ綿とは?】
重陽の節句は「菊の節句」ともいわれます。
旧暦の9月8日の夜、菊の花の上に「真綿」をかぶせておき、翌朝の9日、朝露と菊の香りが染みたその「真綿」で体や顔を拭くと、不老長寿になれると信じられてきたそうです。菊は、中国の故事より、邪気を払う、不老長寿の花とされています。
この風習やその真綿のことを「着せ綿」といいます。この風習は、平安時代(794~1185)から行われたそうです。
大切な人の健康と長寿を願い「着せ綿」を贈りあっていたそうです。ロマンティックで素敵な風習だと思います。
(旧暦の9月9日は、新暦でいうと、今年は10月4日にあたります。でも、旧暦の月日をそのまま新暦のカレンダーに合わせて行事を行うことはよくありますね。ただ、「季節」が違うので、菊のシーズンには、まだ早いようです。そのため、新暦の9月9日にはまだ菊をめでるには早いということもあって、今は「着せ綿」の風習もすたれていっているみたいです。)
【市比賣神社】
・関連リンク→市比賣神社:女人守護・市場守護のいちひめ神社 (ichihime.net)
・御祭神は全て女神様(宗像三女神など)。
・女神様を祀ることから、女性を守る神社として、良縁、子授け、安産などにご利益があるとされる。また女性の全ての願いを叶えてくれると信じられているため、女性の参拝客が後を絶たない。
・女人厄除けの神社は全国でも珍しい。
・平安京の時代、境内には市場があり(現在地とは場所が違う)賑わっていたことから、現在、京都中央卸売市場の守り神として分社が構内にある。
・創建は795年とされる。
・本殿が北向きに建てられている。北にある京都御所に向いていて皇室守護の役割をしている。本殿が北向きに建てられることは珍しい。
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