今朝起きたら雪が積もっていました。雪も降っていました。この冬最期のなごり雪でしょうか?
桜も咲き始めた時です。僕は京都御苑の「近衛のシダレザクラ」を見に行ってきました。まだ2,3分咲きといった感じでした。
雪が舞う中咲く桜。水墨画を見ているようでした。とても幻想的で美しかったです。桜の花に積もった雪もなかなか見れない風景だと思いました。花は凍えて寒そうでした。でもとても美しかったです。
Ce matin, il a neigé. Ca caillait. Je suis allé admirer les cerisiers pleureurs en fleur au parc du palais impérial de Kyoto.
Comme ils étaient superbes bien qu’ils ne soient pas encore en pleine floraison ! On dirait un lavie !!
・「近衛(このえ)のシダレザクラ」
京都御苑(総面積約90ha)の北西部、五摂家の一つ「近衛家」の邸宅跡に生える約60本のシダレザクラを「近衛のシダレザクラ」と呼んでいます。
【五摂家(ごせっけ)とは】
近衛家、鷹司(たかつかさ)家、九条家、二条家、一条家のことを指します。この五摂家は公家(くげ:天皇家に仕えた者)の中で一番位が高かったお家です。この五摂家から歴代、摂政(せっしょう : 天皇が幼かったり、女性であった時、代わりに政治を行った者、またその役職)や関白(成人した天皇のサポートをした者、またその役職)が選ばれました。この五摂家は元々は、藤原鎌足(614‐669)を祖とする「藤原家」の一族です。
「藤原家」は平安中期、藤原道長(966‐1027)、頼通(よりみち 992‐1074 :平等院を建立した人)親子の時代に栄華を極め、天皇に仕えながらも権力を我が物にしていました。早い話、日本を支配していたのですね。
1867年12月9日の「王政復古の大号令」で摂政・関白の制度が廃止されます。しかし、現在も、五摂家の子孫たちは活躍されており、例えば、近衛家の現当主(第31代目)近衛忠輝氏は、日本赤十字社の名誉社長をやられてるそうです。ちなみに、彼の実の兄は、第79代内閣総理大臣、細川護熙氏です。
五摂家についての分かりやすい説明が次のサイトにあります→https://rekishi-style.com/archives/562
【京都御苑の桜について】
京都御苑が公園として整備されたのは戦後(1945年以降)だそうです。この時、苑内にある多くの桜が植栽されたそうです。
そのため京都御苑内には、巨木や古木に類する「桜」は生えていません。
またなぜか苑内には、日本全国の桜の80%を占める「ソメイヨシノ」は一本もありません。
【京都御苑】
・HP:京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会 (FNG.OR.JP)
・24時間公園内に入ることができる。無料。
・苑内には四季を通じて、700種類以上の植物が生息している。
・苑内の生き物の採取は一切禁止。
・敷地面積は約90ヘクタール。
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