7月16日の午前2時半くらい、京都府立植物園の温室で「世界一大きな花」が咲きました!
ショクダイオオコンニャク(サトイモ科)の「花」です!!
高さが230㎝、直径が約130㎝あります。
(高いです!ちなみに男子の走高跳の世界記録は245㎝。世界記録保持者なら飛び越えれる高さになっています。)
ちなみに「ショクダイオオコンニャク」の「ショクダイ」とは「燭台」のこと。ロウソク立てに確かに形が似ていますね 🕯
でも、世界一大きな花といえば「ラフレシア(ラフレシア科)」ではないの?という疑問がでてきます。
単体の花としては、確かに「ラフレシア」が世界一大きな花です。
実は、ショクダイオオコンニャクの花のように見えるものは、小さな雄花と雌花が集まった「花序」といわれるものなのです。
花びらみたい見える部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれている「葉」が変形したものです。その「仏炎苞」が真ん中にニョキ―と伸びた「花序付属体」を包んでいます。その「花序付属体」の下にたくさんの小さな「雄花」と「雌花」がついているんです。
でもショクダイオオコンニャクは「世界一背が高く、臭い花」としてギネスに認定されているそうです♬
開花後(16日、午前2時半くらい)、しばらくは、長く伸びた花(花序付属体)の中央部が39・2度まで発熱し、水蒸気とともに強烈な腐敗臭を放っていたらしいです。その後は臭いは徐々におさまったようです。
僕が見に行ったのは、16日の午後2時くらいでした。臭いはさほどしていませんでした。でもよく嗅ぐと、「かつおぶし」のような臭いがしていました。腐敗臭というほどではなく、むしろ「香ばしい」臭いに感じました。
2日間しか咲かない花としても知られ、今日(17日)にもしぼんでしまうそうです(でも4日間咲いていたという記録もあるみたいです)。
開花した16日とその翌日17日は、温室は無料開放(別途入園料はいります)されています。
たくさんの人が見に来ていました。みんな目を丸くしていました。
中には「ショクダイオオコンニャク」と勝負されている方もおられました。
確かに、力こぶポーズ、したい気持ち、僕はわかります💪
京都府立植物園で、1993年の栽培開始以来、初めて開花したそうです。国内では21例目の開花だそうです。
僕は、この「ショクダイオオコンニャク」の栽培担当の方と以前、お話したことがあります。
植物を心から愛し、この植物園を心から愛されている素敵な方でした。
「開花」おめでとうございます!苦節28年、最初は栽培法もよくわからず、枯らしたこともあったそうです。
我が子のように育てた「ショクダイオオコンニャク」の開花は、本当に嬉しかったと思います。
写真右に写っている緑の植物も「ショクダイオオコンニャク」です。
毎年大きな葉を出して、光合成をして、塊茎を太らせ、葉は枯れます。そのサイクルを繰り返し、塊茎に栄養が満タンに溜まったら、その栄養全てを「花」を咲かすことに使うそうです。
ためて、ためて、ためて、爆発! 火山の噴火みたい。もうエネルギーの塊ですよね、この花は♬ そして2日間だけの短い(人から見たら)花の命を閉じるのです。もう最高に輝いていました!
人も「輝く」時って、自分の全エネルギーが放出している時なんだろうなあって思いました。
京都府立植物園にて。
【大切なこと】署名のお願い ~京都府立植物園が危ない!~
一度次のページを覗いていただけないでしょうか?→ キャンペーン · 京都府立植物園が危ない!「生きた植物の博物館」の存続にあなたのお力をお貸しください! The Kyoto Botanical Gardens are in danger! · Change.org
京都府立植物園は、植物園のある「北山エリア」の再開発計画により、存亡の危機にあります。具体的には、植物園の一部を壊し、商業施設などを建設、そして人の出入りが自由にできるようにする、園内の大広場を野外コンサート場として使用するなどです。
「植物園」が「公園」になろうとしています。
そうなると、貴重な植物の管理、展示も難しくなることも懸念されるそうです。
僕としては、静かで憩いの場である「植物園」が人の声のするにぎやかな「公園」になることに憤りを感じます。
いつ行っても、静かで気持ちが安らぐ、そんな京都府立植物園が僕は大好きです。
また貴重な植物が消える怖れがあること、それはとても悲しいと感じます。
僕は、「北山エリア」再開発に反対です。
Bonjours à tous,
En ce moment, il y a un projet par lequel on exploite la zone où il y a le jardin botanique de Kyoto. C’est à dire que l’on va construire une dôme pour les spectacles amusants et des magasins commerciaux en envaissant une partie du jardin botanique. A cause de ce projet, le jardin botanique risque de diminuer sa fonction importante.
Par exemple, on cultive dans ce jardin plus de 12 000 espèces de plantes . En plus, le jardin sert de lieu de repos très tranquille et apisant pour des citoyants kyotoïtes et des visiteurs qui viennent d’autres préférctures.
Mais avec ce projet, cet espace important pour la population va être détruit…
On demende la signature (la pétition ) contre ce projet.
Si vous pouvez, veuillez participer à cette campagne en appuyant sur le lien ci-dessous ?
Merci beaucoup.
Taketo
【京都府立植物園】
京都府立植物園は1924年に開園した日本最古の公立総合植物園。今年で97年目。
総面積:約240 000 ㎡
植物の種類:約12 000 種類
【開園時間】午前9時から午後5時まで(入園は午後4時まで)
【観覧温室開室時間】午前10時から午後4時まで(入室は午後3時30分まで)
【休園日】12月28日~1月4日まで
アクセスなど詳しくは公式ホームページをご覧ください→京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ (pref.kyoto.jp)
【植物の名前が知りたい方へ】
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4.割と短時間で専門家の方の返信が来ます。
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