新しいフランス語落語の動画をYoutube にアップしました!
今回のネタは、「Le pavillon d’or (金閣寺)」といいます。
三島由紀夫の小説「金閣寺」でも知られていますが、一度金閣寺は放火され全焼しました。現在の金閣寺は1955年に再建されたものです。ではなぜ金閣寺は火事にあったのでしょうか?その理由を落語のネタにしてみました。ネタはイソップ童話の「金の斧」から発想しました。
フランス語特有の表現で言葉遊びをしている部分もあるので、日本語に訳したらちょっとわかりにくいかもしれません。
なおこのネタは、フィクションです。
日本語訳は動画の下にあります。
「金閣寺」
金閣寺は、京都に来た時は訪れるべき場所のひとつです。僕のYoutubeの視聴者の皆さんの中でも、すでに行かれた方もいらっしゃるのでは?金閣寺はとてもきれいですね。
でも実はいうと、金閣寺は1955年に再建されたものです。オリジナルは1399年に建てられました。でも放火されてしまったんです。でも、どのように、なぜ放火されたのでしょうか?いくつか説があるようですが、そのうちの一つを。
ある日、ある男が住んでいた木の家が火事で燃えました。そうしたら、家の神様が現れ、男に尋ねました。
— お前は失った家は、金の家か?それとも銀の家か?
— いいえ、どれとも違います。私の家は木の家でした。
— おお、お前は正直ものじゃの~。わしゃ嬉しいぞ。じゃあお前には金閣寺をあげよう。金はお前によく似あいそうじゃ。
— 本当ですか!ありがとうございます、神様!!
こうして男は、家の神様のおかげで「金閣寺」をもらいました。男は金閣寺に住み始めます。
— わ~きれいやな~!えっ、今日から金閣寺は俺のものか!なんていう幸せ!神様、ありがとうございます!
しかし現実は、男にとって金閣寺は住みにくかったようです。三日後。
— ここに住むのはきついなあ~。だって、水も電気もガスもないし。おまけに、家の中も金張りなんで、よく寝れないんだよ…。
男は木の家を再び欲しくなります。なので…家の神様に再び出てきてもらうため、男は、金閣寺を燃やしてしまいます。でも、その後に出てきたのは、警察で、逮捕されてしまいました。
そうやって、家の神様の気まぐれ(!?)か、寛容さ(!?)のせいで、金閣寺は燃えてしまったのでしょうか??
この神様は、幸せをもたらす神様だったのでしょうか??
男は最期に叫びます、
— くそったれ!(この言葉をフランス語で「Bon dieu !」と表現することがあります。直訳すると「いい神様」。要は、皮肉なんですね。金閣寺をくれた神様が、幸せをもたらす神様(いい神様)だったかどうかの問いの答えに、「Bon dieu !」と男が叫んだんです。意味は「くそったれ」ですが、字面だけみたら「いい神様」なんですね)。
※金閣寺は人が住むための用途で作られたのではありません。仏舎利を収めるために作られたんですね。金閣寺と呼んでいる建物は「舎利殿」といいますね。
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