伏見区内のある場所に、ほんの少し「ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)」が自生しているところがあります。
今日その場所に行ってきました。
ウマノスズクサは「ジャコウアゲハ(アゲハチョウ科)」の食草です。
僕が見た時もジャコウアゲハがウマノスズクサに産卵をしていました♬
メスがおしりから卵をだして一つづつ葉の上に産んでいました。とても愛おしい光景でした♬
無事幼虫が卵から孵って、蛹になって、蝶になって大空に羽ばたいていけますように!
Ce matin, je suis allé observer des Atrophaneura alcinous (en japonais ” Jakô agaiha/ ジャコウアゲハ ” : Atrophaneura alcinous — Wikipédia (wikipedia.org)) à un endroit de Kyoto.
La chenille de ce papillon mange des Aristolochia debilis (en japonais ” Umanosuzukusa / ウマノスズクサ ” : Aristolochia debilis – PictureThis (picturethisai.com)). Donc, il y avait des Aristolochia debilis dans cet endroit. Mais, cette plante est classée à l’espèce quasi menacée par le danger d’extinction à Kyoto.
【準絶滅危惧種】
現在、ウマノスズクサは京都府の準絶滅危惧種に指定されています。
かつては、公園や石垣に見られたやや普通の植物だったそうです。
しかし、過度の草刈りなどが原因で激減してしまったようです。
ジャコウアゲハの食草である「ウマノスズクサ類」には他に「オオバウマノスズクサ」もあります。しかし、本種は京都府では絶滅危惧種に指定されていてほとんど見れないみたいです。
そのため京都府では準絶滅危惧種のウマノスズクサがジャコウアゲハの唯一の食草といっても過言ではないようです。
「ウマノスズクサがなくなるとジャコウアゲハもいなくなります。」
今そのことが現実に起ころうとしているように見えました。それは、僕が見た場所は、あまりにも食草のウマノスズクサが少ないように思えたからです。
ましてや公園に生えていると「行政の草刈り」の対象となってしまいます。京都府では「過度の草刈りなどが原因」で数を減らしているウマノスズクサではありますが、僕が見た場所は、行政も認識をしてくれているようで、「過度の草刈り」に会う危機は幸いにも回避されているようです。
これからずっとその場所が、ウマノスズクサとジャコウアゲハが生育する環境であって欲しいです。
【ジャコウアゲハ】
ジャコウアゲハは4月~10月に見られるようです。日本では、秋田県から八重山諸島まで幅広く分布しています。ただし分布は局地的で、食草である「ウマノスズクサ類」の生えている場所に発生します。
もし食草がなくなったら遠くまで移動をするそうです。
僕が見た場所は、去年まではジャコウアゲハはいなかったそうです。ひょっとしたら、別の場所で暮らしていたジャコウアゲハが移動してきたのかもしれませんね。その場所の食草がなくなってしまったから…。
今日の場所では幸い、たくさんのジャコウアゲハが飛んでいました。
成虫になってからだいぶ経ったのか、羽がぼろぼろの個体が多く見られました。
満身創痍の姿は痛々しかったのですが、それでも蜜を求め、卵を産み、命を全うしようしている姿は、とても美しかったです。
下の写真↓↓↓で、奥の黒いのがオス、手前の色の薄いのがメスです。
【蛹とお菊虫】
蛹もざっと数えたら30個くらいありました。
この蛹が蝶になって、交尾をし、卵を産んで、孵った幼虫が蛹になって、来春まで越冬するのかな?
無事蛹たちが蝶になって欲しいです!
ジャコウアゲハの蛹は「お菊虫」とも呼ばれるそうです。
それは蛹の姿が、姫路城の井戸に身を投げ幽霊となった「お菊」の姿に似ているからだそうです。
「お菊」が後ろ手で縛られている姿だそうです。確かに、そういわれたら、そう見えてきそうです。ちょっと切ない姿に見えてきます。
このことにより、ジャコウアゲハは「姫路市の市の蝶」に指定されているそうです。
【フランス語落語「お菊の皿」】
フランス語で落語「お菊の皿」をやりました。「お菊虫」のお菊が登場する有名なお話ですね。「いちま~い、にま~い、さんま~い…」
全編フランス語ですが、雰囲気を楽しんでいただけると思います♬
是非ご覧ください!
Vous pouvez écouter l’histoire de ” Okiku ” dans la vidéo ci-dessous. C’est une histoire effrayante mais à la fin drôle.
Soit dit en passant, le papillon, Atrophaneura alcinous, est désigné comme papillon de la municipalité de Himeji selon l’histoire de ” Okiku “.
・Lien concerné : Château de Himeji — Wikipédia (wikipedia.org)