今朝、京都・高野川の河原でゴミ拾いをしていたらとてもきれいなお花を見かけました。


上の写真↑の植物たちは、花の色や葉っぱの形などが違うので明らかに別々の種です。
「フジバカマ(キク科)」に似ています。もし「フジバカマ」でしたらすごい発見です。というのは「フジバカマ」の野生種は今はほとんど見られないのです。国の「準絶滅危惧種」に指定されています。
これらの植物を見つけた時「野生のフジバカマ発見したかも!」と思い、心が躍りました!
しかし、
よく調べてみると「フジバカマ」ではありませんでした。
では何かといいますと、白いお花の方は「サワフジバカマ(キク科)」で赤いお花の方が「サワヒヨドリ(キク科)」のように見えます。


しかし、どちらの植物も「サワフジバカマ」と「サワヒヨドリ」の交雑種のようにも見えます。
というのは、白いお花の「サワフジバカマ」と思われるものの中に「サワヒヨドリ」っぽい特徴もみられ、逆に赤いお花の「サワヒヨドリ」と思われるものの中に「サワフジバカマ」っぽい特徴もみられるからです。
しかし、これらの似た「フジバカマ系」の植物を同定(種を定めること)は非常に難しいのだそうです。自然界で「交雑」が起こっている可能性もあります。
またまた今日見つけた植物たちは「サワフジバカマ」でも「サワヒヨドリ」でもなく別の種類の植物なのかもしれません。
ちなみに園芸店で売られている「フジバカマ」は実は「サワフジバカマ」なのだそうです。「サワフジバカマ」は「フジバカマ」と「サワヒヨドリ」の交雑種だそうです。

園芸店で見かけた「サワフジバカマ」↑は今日河原で見かけた「サワフジバカマ?」でも「サワヒヨドリ?」でもないように見えます。
下の写真↓は「京都・革堂(こうどう)フジバカマ祭り」で撮影した「フジバカマ」です。

ポットに植えて大切に育てているようです。くどいようですが、野生の「フジバカマ」はもうほとんど見れません。
それは、もともと湿気を好む場所に生えていた「フジバカマ」は、河川の護岸工事が原因で激減したそうです。
以前このブログで紹介した「カワセミ」(Martin-pêcheur)も河川の護岸工事で巣が作れなくなり激減した経緯があります。その辺のお話は「カワセミ」のブログ記事(blog: photos)に書いています。ブログの記事はこちらから→https://kyoto-taketo.com/2020/10/26/oiseau-5/
京都・大原野では、その地で発見された「野生のフジバカマ」を大切に育てています。今年の9月29日に行ってきました。ブログ(blog: photos)の記事はこちらから(Fuji bakama : l’eupatoire à feuille de chanvre)→https://kyoto-taketo.com/2020/09/29/insecte-4/
約1000株の「フジバカマ畑」は圧巻でした!写真を載せていますので是非上のURL↑よりご覧ください。
今日は「フジバカマ発見!」という「つかの間の夢」を見た一日でした。
こんな感じで、散歩がてらのゴミ拾いをしていると「絶滅」がちらつく生き物に出会うことがあります。
すべての生き物がその命をいかんなく輝かせ、命が未来へつながっていきますように。
京都・高野川にて。
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